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ニューデリーで抗体保有率97%! インドでは新型コロナの集団免疫を獲得した模様

10月19日に、下の記事を書きました。
第5波が収束した理由を、実効再生産数が高いデルタ株が広く感染したため、集団免疫を獲得した可能性が有ると推測しました。

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インドの首都ニューデリーで、新型コロナウイルスの抗体保有率が97%に達しているという読売新聞のニュースがあります。

集団免疫を獲得した方法について、インドの保健相は、「大部分は感染で、残りはワクチン接種によるものだ」と語っています。
インドのワクチン2回接種率は 26% です。

接種率 26% でも、自然感染と合わせてデルタ株の集団免疫が得られることが証明されていると思います。
日本は接種率 70% を超えています。デルタ株感染は既に収束しています。
日本もすぐに疫学調査を行ってデルタ株の抗体保有率を調査すべきです。
これ以上の接種は、「無駄打ち」になる可能性が有ります。

下のグラフは、インドと日本の100万人あたり新規感染者数です。
インドと時期は違いますがそっくりな波形をしています。どちらもデルタ株の感染拡大です。

このグラフを見ると日本もインドと同様に高い抗体保有率を実現している可能性が有ります。

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下のグラフは、ワクチン2回接種率の推移です。
インドではデルタ株感染の収束局面でワクチン接種を開始しています。
インドではワクチン接種開始前に、既に多くの人が抗体を持っていた可能性が有ります。

抗体を持つ人に、ワクチンを接種すると過剰な免疫反応が起こることが有ります。日本も既に抗体を持っている人が多数なら、抗体検査を行い、Nタンパク抗体が見つかった人には、ワクチン接種済みに相当する証明書を出していいと考えられます。

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第6波は来るか?

第6波は来ると予想しています。それは、イスラエル、英国、米国、シンガポールの例があるためです。
これらの国では、ワクチン接種者のブレークスルー感染が広がっています。
重症化するケースも増えており、その対策として3回目の接種が既に開始されています。
日本では、11月後半にはブレークスルー感染の波が来る可能性が有ります。

もしかしたら、免疫が低下したワクチン接種者がインフルエンザに感染し重症化する波が来るかも知れません。

インドにも次の波が来る可能性は有ります。接種開始時期が日本とほぼ同じなので、日本と同時期に次の波が来ると考えられます。

参考資料

日本で8、9月にひどい風邪様の人がたくさんいた という記事を見つけました。

以上