見出し画像

オミクロン感染で後遺症が酷いという報道は本当か?

最近、メディアでオミクロンの後遺症が深刻だという報道が増えています。
情報源は、全てヒラハタクリニックという所です。(下部に記事のリンク)
オミクロンは症状自体が軽く後遺症など無いというのが世界的な共通認識です。
このヒラハタクリニック以外にオミクロン感染で酷い後遺症が発生しているという医師は見当たりません。

ヒラハタクリニックでは「上咽頭擦過療法」というコロナ後遺症の治療を行っているそうです。

TBS RADIO の記事より
「上咽頭擦過療法」といいまして、鼻の奥のところに塩化亜鉛ってお薬を擦り付けるような治療ですね。擦り付けることによって、炎症、むくみを取っていくんですね。脳のすごく近いところにあるんで、脳の血流が良くなったり、リンパの流れが良くなったりして、自律神経等々の働きが正常化すると。これをやっていただきますと、半分以上の方に効果が見られまして、寝たきりの人が生活できるとこまで回復するってことはもう日常茶飯事。

脳の近くに塩化亜鉛を擦り付けると炎症が治まり症状が改善するということです。「寝たきりの人が生活できるとこまで回復するってことはもう日常茶飯事」本当でしょうか?

そもそも、新型コロナの後遺症がどのように生じるかを見てみます。

後遺症が生じるメカニズム

 新型コロナ感染(デルタ株まで)ではウイルスが血管表皮細胞のACE2受容体から細胞に侵入し、血管内皮細胞に炎症を発生させ、そこに集まった血小板が小さな血栓を生じます。その血栓が肺の毛細血管に詰まってしまうことが息苦しさや運動能力の低下の後遺症を引き起こしています。

また、脳の毛細血管で同様のことが起こると脳の毛細血管が詰まってしまい、近接する脳神経細胞が酸欠のため細胞死することが、ブレインフォグや記憶障害の原因と言われています。通常、脳神経細胞は再生されません。

オミクロンは、スパイクタンパクに32の変異を持ち、ACE2に感染する能力が低下しており喉の粘膜組織のアミノペプチダーゼNに結合する、いわゆる喉が痛くなる風邪と同じ症状がでます。しかも多くは不顕性感染です。デルタ株までとは異なり、血栓を生じないため後遺症が生じるようなメカニズがありません。

咽頭に薬を擦り付けるだけで、肺の血栓や死滅した脳神経細胞にまで効果があるものでしょうか?

井上正康先生のオミクロン解説

上記のように、オミクロンの後遺症の報道に疑問を持っていましたが、「松田学のニュース解説」でオミクロンの後遺症について、井上正康先生に質問しご回答を紹介されていました。(20:39から)

井上先生の推測では、ワクチン接種者がオミクロンにブレークスルー感染した場合の長期に渡る症状を、オミクロンの後遺症としているのではないかと言われています。
実際にはワクチン後遺症なのに、それをオミクロン後遺症と言っているのではないか?ということです。私もそのように感じました。

オミクロンについての解説。


メディアは事実関係を調査しないで報道

ヒラハタクリニックのオミクロンの後遺症の報道は、どうみても間違っています。メディアは報道内容を精査せずに垂れ流しています。
多くのメディアが1つのソースに群がって報道しているのは異様です。


以下、ヒラハタクリニックのオミクロン感染後遺症の記事

平端氏の動画。
コロナ・ワクチンにあまり詳しくないように見えます。


参考記事


以上