東京新聞の記事を読んだら、最悪の事態が頭をよぎった。「短期間で重篤化」の意味
東京新聞の記事です。
記事中に気になるフレーズを見つけました。
そのフレーズとは「短期間に重篤化」です。
記事からキーワードを抜き出してみます。
「症状の進行が早く、ワクチン効果が薄れた高齢者には脅威となっている」
「デルタ株に比べ、感染力は高いが、重症化率は３分の１程度」
「年齢の中央値は重症が 72歳、死亡は 87.5歳と高齢だ」
「発症からの日数の中央値は、重症まで 4日、死亡までは 3日」
「最終接種からの日数の中央値は重症が184日、死亡は200.5日」
「ワクチン効果の弱まりが重症化につながった可能性がある」
この「短期間に重篤化」は、初期の武漢株の時に目にした症状です。
医師が「今までに見たことがないスピードで肺炎が進行し重症化した」と証言していました。その原因は「サイトカインストーム」と言われています。
2020年には「COVID-19とはサイトカインストーム症候群である」という認識が広まり、IL-6やACE2に作用する薬でサイトカインストームを抑制する治療法が有効とされていました。
2021年に入ってからはサイトカインストームという言葉をあまり聞かなくなりました。
鹿先生の解説によると、ワクチンはT細胞の活性化を抑制するため、免疫力が低下するが、同時にサイトカインストームが起こりにくくなるので、重症化の防止効果があると言われています。
免疫が低下する時点で接種に問題は有るのですが、「急激に悪化する肺炎」は回避できる点でハイリスク高齢者には一定の効果が有るというご意見です。
一般に軽症と言われているオミクロン株でなぜ短期間に重篤化するのか
軽症と言われているオミクロン株の感染者が「短期間に重篤化する」という理由について考えると、デルタ株までのウイルス増殖の機序とは異なる原因が有るのではないかと疑いたくなります。
ここからは全て仮定の話として聞いてください。
「年齢の中央値は重症が 72歳、死亡は 87.5歳と高齢」
「最終接種からの日数の中央値は重症が184日、死亡は200.5日」
「ワクチン効果の弱まりが重症化につながった可能性がある」
上記から、オミクロンで亡くなる人は高齢者で、ワクチン接種から6ヶ月以上経過して免疫が低下した人で、非常に短期間に重篤化している理由は、サイトカインストームではないかと考えられます。
サイトカインストームはいろんな条件下で発生しますが、その条件の一つにADEがあります。ADEとは抗体依存性感染増強のことで、本来細胞への感染を抑止するはずの抗体が、逆に感染を促進してしまう現象のことです。過去にSARSやMERS、デング熱などでADEの発生が確認されています。
ADEが発生すると、急速にウイルスが増殖することになり、免疫反応によりウイルスに感染した大量の細胞が死ぬことになります。この細胞の大量死によりIL-6が活性化され、サイトカインストームを引き起こすとされています。（かなり雑な説明ですがご勘弁を）
要約すれば、ワクチン接種から６ヶ月以上経過した人が、オミクロンに感染した場合、ADEが発生し、その影響でサイトカインストームが引き起こされることによって「短期間に重篤化」するという現象が出るのではないかということです。
オミクロンは、ワクチン非接種者にとって軽い風邪と言える存在ですが、ワクチン接種者だけに毒性が高まりサイトカインストームを生じるのだとすればADEがもっとも疑われると思います。
実際に大阪大学はワクチンから生成されるスパイクタンパク中に感染増強抗体が含まれていることを確認しています。（参考記事参照）
ロバート・マローン博士もADEの発生を警告していました。
下の動画では、マローン博士はオミクロンは感染を促進したように見えると述べています。（1:55〜）
下のグラフでは、オミクロン感染者は時間経過と共にワクチン効果が低下し、マイナス領域（接種してない人より悪くなった）に入っています。これはワクチンが感染を促進（増強）したと考えられます。
現在オミクロンで亡くなっているのは高齢者ばかりですが、これは接種時期が早かったからと考えられます。３回目の接種をすれば、数カ月間は中和抗体によってオミクロンから守られる可能性は有りますが、やはり６ヶ月後には同じか、それ以上のリスクが有ると考えられます。
以前、CDCの長官は、２回接種した人が３回目の接種を必要とする理由は、「イスラエルで早期に接種した人たちが重症化しているから」と述べていました。
高齢者より早く接種した医療従事者でADEが発生していない理由は分かりませんが、ワクチンそのものが高齢者のものと異なっていた可能性が有ります。（参考記事参照）
以上、私の個人的な考察による解説です。
間違いが有れば、是非ご指摘いただきたいと思っています。
ファクトチェッカーの方々、よろしくお願いします。
参考記事
以上