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症例致死率から、ワクチンの死亡抑止効果を確認してみた

症例致死率という統計解析の項目があります。
感染者のうち、何%の方が亡くなったかという数値です。
症例致死率 = 死亡者数 / 感染者数
症例致死率は、英語で、Case Fatality Rate (CFR) と略されます。

現在公表されているワクチンの接種メリットは、以下のようになっています。

接種者の感染予防効果 ⇒ 時限的、マイナス (英国医療安全局より)
接種者の発症防止効果 ⇒ マイナス (英国医療安全局より)
接種者の他人への感染リスク ⇒ 非接種者の1倍(CDCより)
接種者の重症化・死亡防止効果 ⇒ 有る

そこで、ワクチン接種開始前と、接種開始後でCFRがどう変化したかを確認してみました。

COVID-19の症例致死率(CFR) 【下のグラフ中にある解説文】
症例致死率(CFR)とは、確認された死亡例と確認された症例の比率です。CFRは、その病気の死亡リスクを測る指標としては不十分な場合があります。
疾患の死亡リスクの指標としては不十分です。この点については、OurWorldInData.org/mortality-risk-covidで詳しく説明しています。

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上のCFRのグラフは、7日間の平均値を表しています。
下のCFRのグラフは、長期的な傾向を見るために「累積値からのCFR」を表しています。ここでは、累積CFRを見ていきます。

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累積値の場合、分母がどんどん大きくなるので、後半ほど変化に対する感度が悪くなります。逆にグラフの初期(6ヶ月分くらい)は分母が小さいのでCFRが大きく変動しやすくなります。

2020年後半にCFRが大きく低下した理由に、過剰な検査で無症状感染者を大量に発見した可能性があります。

CFRが高かったのは2020年12月までで、それ以降ずっとほぼフラットになっています。ワクチン接種が本格化した2021年1月以降に、ワクチンの効果でCFRが大きく低下(死亡防止)したとはこのグラフから読み取れません。

死亡率が低下した理由には、ワクチンの効果以外にも、有効な治療プロトコルが普及した、イベルメクチンや、ヒドロキシクロロキンなどの治療薬が世界で使われるようになった事も考えられます。

上のグラフは、下をクリックすれば確認できます。


英国資料:ワクチン接種者(黒)と、非接種者(灰色)の10万人あたり感染者数比較
ワクチン接種者の感染者は、ほぼ有症状者です。
3回目のブースター接種は、発症を防止するためと考えられます。
このグラフ、鹿先生も引用して解説されていましたね。

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上記のCFRのグラフには、CFRについての注意書きがあります。
CFRはリスクをそのまま反映していないと言っています。
しかし、CFRは我々が日々見ている、感染者数と死亡者数だけで計算される値なので、このCFRが正しくないと言われれば、感染者数や死亡者数が正しくないということになります。下のリンク先文書読みましたが、説得力がありません。非科学的な解説です。

まとめ

上の累積CFRグラフには、違和感があります。
2021年が低いレベルでほぼフラットというのは予想していませんでした。
ワクチンの死亡抑止効果が高いとされているので、統計データもそれに整合性が取れた、もっと右下がりになると考えていました。
日本を見るとワクチン接種開始後に少しですがCFRが上昇しています。

ワクチン接種での死亡リスク軽減は統計上は明確な証拠は無いと思います。

8月のYahooニュースの記事です。

今も、メディアや御用学者は、
ワクチン接種のメリット > ワクチン接種のリスク
としていますが、死亡率という点でも不等号の向きが逆であると考えられます。

最後に、気になっているシンガポールのCFR累積値のグラフを紹介します。
シンガポールのワクチン接種率は 86% ですが、CFRが上昇しています。
原因として思い浮かぶのは、ブレークスルー感染者のADEですが、私の予想が外れていることを願います。

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以上