見出し画像

妊婦さんがワクチン接種可能とする根拠の論文が間違いだらけだった件

妊娠中の方のmRNA Covid-19ワクチンの安全性に関する予備的調査結果

以前書いた以下の記事中のNEJMの論文に大きな誤りが有ると修正が発表されました。

この論文を根拠に、ワクチン接種者の自然流産率は、一般の自然流産率と同等なので妊婦さんも接種可能としていました。

ところが、以下のような訂正が発表されました。

『自然流産のリスク推定値を算出するための分母がありませんでした』

つまり、流産率の計算は誤りであることを認めたのです。
ニュージーランドの研究者が再計算したところ、流産率は80%以上になるとしています。詳細は最下部の記事へのリンクを見て下さい。

この論文は、厚労省が妊婦さんも接種可能とする根拠に挙げていた論文です。この論文は、統計の計算方法が不明確かつ不適切であると指摘していましたが、やはり、大きな間違い、あるいは隠蔽が行われていたと言うことです。修正内容は以下のリンク先にあります。

以下、論文の訂正内容

Preliminary Findings of mRNA Covid-19 Vaccine Safety in Pregnant Persons(原著論文、N Engl J Med 2021;384:2273-2282)を掲載しました。AbstractのResultsの項(2273ページ)の第3文は、"Among 3958 participants enrolled in the v-safe pregnancy registry, 827 had a complete pregnancy, of which 115 (13.9%) is pregnancy loss and 712 (86.1%) is live birth (mostly among participants vaccinated in the third trimester) "ではなく、"Among 115 (13.9%) resulted in pregnancy loss and 712 (86.1%) resulted in live birth (mostly among participants with vaccination in the third trimester) "とすべきでした。考察」セクションの第1段落(2277ページ)では、第3文の parenthetical は、"(e.g., fetal loss, preterm birth, small size, ....) "ではなく、"(i.e., preterm birth, small size, ...)と始めるべきでした。表4(2280ページ)では、自然流産の行のダブルダガーの記号は、「自然流産。<20 wk15-17." 同じ行の「公表された発生率」のセルは、「10-26」ではなく「該当なし」とし、「V-safe妊娠登録」のセルは、「104/827 (12.6)‡」ではなく「104」とすべきでした。表の脚注では、二重短剣の脚注に次の内容を追加すべきでした。「自然流産のリスク推定値を算出するための分母がありませんでした。なぜなら、本報告書の時点では、最終月経開始日前30日以内または妊娠第1期にワクチン接種を受けた1224人のうち905人について、20週までの追跡調査がまだ行われていなかったからです。さらに、どのようなリスク推定も、自然流産の妊娠週特異的リスクを考慮する必要があります。" この記事はNEJM.orgで正しいです。

訂正内容はここまで。


いずれにせよ、流産率を計算する式の分母と分子をそれぞれ別のシステムから得ている時点で流産率は正しく計算できません。

すでにVAERSでは、多くの流産、子宮出血が報告されています。
VAERSの報告率は1%程度とされており、30万人の流産があったことになります。

FireShot Capture 120 - リプロダクティブ・ヘルス  11212337


厚労省とワクチン副反応検討部会は、妊婦さんが接種可能とする根拠が間違いだらけだったことについて、再検証し妊婦さんへの接種の可否を再検討する必要があります。

以上