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ワクチン関連のデマ写真と「デマトラップ」について。

デマの一例として、必ずと言っていいほど取り上げられるのが、ワクチン接種者の接種部位や、その他の部位に磁石や金属がくっつくという話です。

「ワクチン反対派が言っていることはデマ」だと印象付けたい人たちが行ういわゆる「レッテル貼り」の1つです。

下の写真を見て下さい。100円硬貨と500円硬貨がくっついている写真です。
この写真は100%フェイクです。

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これらの硬貨は、銅75%、ニッケル25%の白銅硬貨ですが、そもそも磁石にくっつきません。

もし、磁力以外の力で皮膚に引き寄せる現象が有るなら、物理学上の大発見です。つまりこの写真は誰かが作ったフェイク写真ということです。

ワクチン反対派の中には、この写真を信じてフェイク写真を拡散してしまう人が多くいます。結果的に、ワクチンに反対している人たち全体の信頼性を下げてしまいます。

それでは、このようなフェイク写真を作成して流しているのは誰でしょうか?
フェイクが多く見つかるのは、米国のSNSです。白銅硬貨やスプーンがくっついて大げさに騒いでいます。
面白半分に、リツイート数を稼ぐためのツイートも多数有ると考えられます。

ここで、問題なのが、「デマトラップ」です。

デマトラップというのは、明らかなデマ情報を意図的に流し、それに引っかかった人たちがリツイートでデマを広めるように、最初から仕組まれている情報です。

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デマトラップを仕掛けた側は、デマ情報が広まるとメディアで「反論」し「信用できない人たちというレッテル貼り」が行われます。

このように、真偽不明の情報については、拡散のリスクがあります。
反論できないエビデンス(学術論文あるいは、複数の出版媒体の記名記事)を得られた情報のみ拡散するように、自らフィルタリング能力を身につける必要が有ります。

なお、接種部位に磁石がくっつくという動画が多数あります(主に海外)。この現象については、私自身は「真偽不明」に分類しています。即座に否定はしませんが、他人に知らせるだけの確証は得られていないということです。
ワクチンから、Fe成分が検出されているようなので、今後、様子を見たいと思います。脇の下に何も挟んでないか、方位磁石はどう反応するかなどの動画があれば信頼度が上がると思います。

参考記事