見出し画像

鹿先生が「バカバカしい」と評した動画、見てみたらほぼ「デマ」だった

鹿先生の動画です。
木下喬弘医師が登場する、政府インターネットテレビのワクチン接種キャンペーン動画について「バカバカしい」と評されています。


木下の動画を見ましたが、全く根拠がない情報とミスリードする情報のオンパレードです。
「ワクチンで重症化を防げる」
「オミクロン対応ワクチンは、今までのワクチンより抗体価を上げるから感染を防ぐ」
「2価ワクチンは、重症化と発症の確率も下げられる。感染予防も期待できる」
「BA.1、BA.5どちらのワクチンも効果が有る」
「多くの人がワクチンを接種したから、旅行ができるようになった」
「1回感染したことがあっても、ワクチンを接種した方がいい」

事実は、接種回数が多いほど感染しやすく、重症化しやすい

木下が言っていることは完全な「デマ」。
木下は、臨床のデータを一切見ていないか、無視しています。

  • 打てば打つほど感染率が高い。

  • オミクロン感染で入院した患者の 99%はワクチン接種者。

  • 4回接種者の入院率が特に高い。

  • ブースター接種は、オミクロンの重症化リスクを劇的に高めてしまう。

厚労省ワクチン副反応検討部会資料より作成

オーストラリアの接種回数別入院率:1M当たりの入院数(一般病棟入院)

https://app.powerbi.com/view?r=eyJrIjoiODQ4NTg4OGUtNWU5ZS00MjQ3LWJmODgtNzI1N2RmOWY3N2Y3IiwidCI6IjZmMGU5YzQyLTk2Y2UtNDU1MS05NzAxLWJhMzFkMGQ2ZDE5ZSJ9&pageName=ReportSection1c3fdc161d4008c845a6

オーストラリアの接種回数別入院率:1M当たりの入院数(ICU入院)

https://app.powerbi.com/view?r=eyJrIjoiODQ4NTg4OGUtNWU5ZS00MjQ3LWJmODgtNzI1N2RmOWY3N2Y3IiwidCI6IjZmMGU5YzQyLTk2Y2UtNDU1MS05NzAxLWJhMzFkMGQ2ZDE5ZSJ9&pageName=ReportSection1c3fdc161d4008c845a6


木下が書いた論文を調べてみた

動画中の木下の肩書は「コロナウイルス専門家」となっています。
この人、自分の説明によれば救急医のはずですけど「コロナウイルス専門家」として論文など書いているのでしょうか?

木下が書いた論文一覧があったので翻訳しました。
ウイルスに関する論文は1つもありません。
救急部門の、外傷の治療に関する論文ばかりです。

ですから「コロナウイルス専門家」は誤りで「自称コロナウイルス専門家」と表記されなければなりません。

1. 高齢の外傷性脳損傷患者において、頭蓋内出血病変の除去を併用した減圧頭蓋切除術は、より悪い転帰と関連する。A Propensity Score Analysis(傾向スコア分析)。ワールド・ニューロサージ. 2016;89:187-192
2. トラネキサム酸と外傷による凝固障害. J Intensive Care. 2017;5:5
3. 1つの外傷蘇生室で全身CT、手術、インターベンショナルラジオを即時に行う新しい外傷ワークフローの生存ベネフィット: レトロスペクティブな歴史的対照研究。アン・サージ.2019;269:370-376
4. 人工呼吸器関連肺炎患者の初期治療選択におけるグラム染色結果の影響:2つの治療アルゴリズムのレトロスペクティブな分析. Crit Care. 2017;21:156
5. 重症外傷性脳損傷患者の機能予後に及ぼすハイブリッド型救命救急センターの効果. 世界脳神経外科. 2018;118:e792-799
6. 多発外傷患者におけるハイブリッド型救命救急システムを用いた出血管理と頭蓋内圧モニタリングの同時進行の初臨床経験. World J Emerg Surg. 2018;13:56
7. GRam stain-guided Antibiotics ChoicE for Ventilator-Associated Pneumonia(GRACE-VAP)試験: GRACE-VAP trial: Rationale and Study Protocol for a Randomised Controlled Trial. Trials. 2018;19:614
8. グラム染色ガイド下抗生物質選択、広域スペクトル抗生物質薬剤の過剰使用を安全に制限するGRACEfulな方法. Crit Care. 2018;22:338
9. Hybrid Emergency Room System(HERS)におけるEndovascular resuscitation and Trauma Management(EVTM). Journal of Endovascular Resuscitation and Trauma Management(血管内蘇生と外傷管理). 2019;3:27-31
10. 重症鈍的外傷患者における初期凝固・線溶マーカーが死亡率に与える影響.多施設共同レトロスペクティブ観察研究。Scand J Trauma Resusc Emerg Med. 2019;27:25
11. Hybrid Emergency Room System(HERS):日本発の新しい外傷評価・治療システム. アキュート・メッド・サージェリー. 2019;6:247-51
12. 喀血患者の死亡率に対するトラネキサム酸の効果.全国規模のデータベース研究. Critical Care. 2019;23:347.
13. WSESコンセンサスカンファレンスガイドライン:重症成人外傷性脳損傷患者のモニタリングと管理(多発外傷の場合、最初の24? World J Emerg Surg. 2019;14:53
14. 救急部におけるインターベンショナルラジオロジーと即時型全身コンピュータ断層撮影システムを用いた新しい統合体外式CPRワークフローの潜在的な影響。BMC Cardiovasc Disord. 2020;20:23.
15. ハイブリッド型救命救急センターは重症度の高い患者に使用すると外傷蘇生に最大の効果を発揮する。J Trauma Acute Care Surg. Publish ahead of print, doi: 10.1097/TA.0000000000003020
16. 重症外傷に対するハイブリッド型救命救急センターシステムの費用対効果。 World J Emerg Surg. 2021;16:2.
17. 重症鈍的外傷におけるdoor-to-CTとdoor-to-bleeding controlの早期化の効果:レトロスペクティブ・コホート研究 投稿中
18. 日本におけるHPVワクチン接種へのアクセス。日本におけるHPVワクチン接種へのアクセス:ワクチンへの信頼を取り戻すための社会的信頼の向上。

下記リンク文書より

以上