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ルームシェア計画をしたら、女装子の夫ができたー結婚編4

 前回、まわりの反応を書いたことによって、「ん? 入籍計画ってどこまで進んだの? もう入籍したんだっけ?」と思った方、安心してください。私もです!(お前はあかん)


 結婚編2では、まだお互い「入籍するか」と確認して、姉などごく一部の人に「実は…」的に話していただけです。

 今回は、意思確認をした後についてを書きたいと思います。ちょっと、私も含めナナオちゃんの個人的なことも触れるかもしれないので、無料と有料に分けたい所存。しかも、無料が短め! いつも以上にサラッと読める!

 呪文のように繰り返しますが、経験を元にしているとはいえフェイクも想像も入りまくりなので、すべてがノンフィクションではありません。真実はひとつじゃない!

話し合いを決行

 元々はルームシェアだったのを、覚えてる人はいるでしょうか。いないように思うけれど、そう。3、4人でのルームシェア計画だったのよ!

 しかも、今までのように「みんなで暮らしたら楽しそう。うふふ~」ではなく、「諸々スムーズに済ますためには、入籍じゃあ!」と実現する気満々。かつ、入籍する当事者2人は現実問題を考えまくる。

 当初の予定とはちょっとズレたけれど、私たちと同じようにルームシェアする切実な理由がある女友達Sちゃんに白羽の矢を立て、いざ、話し合い。この辺の詳細は「引っ越し編」の中で、個人的に感じたルームシェアする上で必要な条件みたいなものを書く予定。今、書け? いやん。ネタは伸ばして伸ばして、使う主義。

 Sちゃんの事情もあるので、先に私たちが新居に引っ越して後から合流も可とした。そのためにも2人で払える範囲の家賃設定で。ただし、自分が使う部屋などは残ったものになるけど、ご了承ください。家賃の割合で対応しましょ。冷蔵庫などの家電製品も、すでにあるから不要なことを察していただいて。何なら身の回りの荷物だけで……嘘。でも、まだ何も決まってないし、細々したことは話し合っていくしかないね。「これは譲れない!」「まあ、どっちでもいい」という優先順位をつけていこう。

大体の予定を組んでみた

 引っ越しのスケジュールとしては、まず23年3月末を目途に私とナナオちゃんが引っ越してから、時期を見てSちゃん参加。いつかはまだ未定。10年後とかはさすがにやめてね。一応、2年更新だと思うから、それまでに…って感じで。それ以上先になりそうなら、別途、相談。

 で、このスケジュールから逆算して、大体の予定を組んでいく。3月末引っ越しをするのならば、年明けからは物件探しや契約、荷造りなどに専念したい。ということは、契約前の年内に入籍したほうが楽じゃね? その場合、11月までには双方の親に話す&挨拶。公用の写真撮影は引っ越して、生活が落ちついてからにしようなどなど話していった。

 この時点で5月くらい。残り半年で入籍することになる。うん。式をするわけじゃないし、問題はどのタイミングで親に話して、挨拶に行くか。どこまで話すか。ルームシェア目的であることは、わざわざ言う必要ないと思うので、もし、何か聞かれたら「10年来の友達。コロナでお互いに色々あって、一緒に暮らすのもいいんではとなった。だったら、この年だし籍を入れよう」と答えることに決定。

 まだ具体的とまではいかないけれど、何となくの予定が見えてきたことで「そっか。ナナオちゃんと入籍するんだ……え、マジで? いいのかな。ま、いっか」と不思議な気持ち。お酒の席の与太話ではなく、本当に現実のことなんだなあと再認識するのと、どこか他人事みたいな、ネタ話的な感覚もあった。もし、何かあっても、まだごく一部の人にしか話していない状況なら、「ごめん。やっぱなしで」も可能だ。

 そんなゆるーい予定を立てはじめた頃、母から「7月に北海道行こう」と連絡が入る。母方の最後の法事があるので、それに出たい。帰省がてら北海道に行き、終ったら温泉で1泊してから帰ろうとのこと。姉夫婦は法事と母実家宿泊で帰るらしく、温泉は母と2人。父にも話したが「俺は行かない」で終了。はいはい。ひとりでごゆっくりどうぞ。

 北海道旅行もうれしいけど、何より母と2人温泉はナイスタイミングすぎじゃない!? まずは母に話して、父に話すタイミングや挨拶について相談したほうがいいよなあと思っていた。渡りに舟とはこのことか。横断歩道で青信号。

 ナナオちゃんに北海道旅行のことを話すと、「ナイス! もうそこで話せっていうお告げだね」とGOGO。では、7月に話しちゃうよ。もし、やっぱり「入籍はちょっと…」と思ったら、その前に言おうね。ルームシェアも含めて、改めて話し合えばいいだけ。

 ということで、7月にまず私が母に話し、その後、ナナオちゃんも話して、8~10月くらいでお互い挨拶に行く感じになった。ちょっとずつ具体的になって、計画が進んでいく。

 すでにこの計画を知っている姉にも、北海道の温泉で話す予定なことを告げる。いいタイミングだね。むしろ、父がいなくてよかったんじゃない? そうか。とうとう動き出すのねー。楽しみ! 私は知らない体でいいのかな? 姉は何やら楽しそうだ。まあね。こんな変な計画、傍から見てるのが一番楽しいよね。いいなあ(え?)

 7月まで、新しい部屋はどの辺がいいか、家賃の相場と間取りの下調べをしとくかねーとのんびり構えていた。公的写真とは別に男女逆ドレスコードのお楽しみ会もあるので「こういうスーツいいなあ」とか「ナナオちゃんと一緒に白無垢着るのもいいなあ」など、お気楽三昧。

 でも、人生はそんなスムーズにいかない。

 6月初旬の夜、母が救急車で運ばれた。

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