夢女子のタイプの話
夢と言うジャンルをほぼ知らない人に「こうなんですよ~」って話した内容をもっと詳しく書く。書きたいから。
完全に私の主観と偏見とイメージなので、此処にこう書いてあるからすべて正しいとは思わないでほしい。私の考えにないタイプの夢女子も、当たり前だが居る。
腐女子にスタンダードがないと同じように、夢女子にもスタンダードがあるわけでは無いと知ってもらえたらうれしい。
ざっくりと3つのタイプを説明していきたい。なお、私はこの3つのタイプすべて経験している。ただの自分語り。
・諸注意
これは特定の相手やジャンルを非難、誹謗・中傷するためのものではありません。
完全に私個人の主観・経験則であり、それにあてはまらない方もいらっしゃることをご理解ください。
▼「キャラ×自分」タイプの夢女子
読んで字の如く。自分=ヒロイン。何故かこれだけやたらと認知度が高い。
「夢女子と言ったらこれでしょ」みたいに扱われがち。確かにいるが、いつの間にこれが夢女子のアーキタイプになったんだろう。謎。
大体の夢女子はこれを言われるとキレる。腐女子じゃない奴が「腐女子って女の子が嫌いだからBL好きなんでしょ?」って言う位腹立つ。
煽り目的で(これ言ったら傷付くだろう、と)言ってくる奴が多いので、夢女子はこう言ってくる奴は大嫌い。夢女子を何も知らない人は安易に言わないでおくのが吉。これを言うと高確率で夢女子から反感を買うから気を付けような。
▼「キャラ×創作キャラ」のタイプ
このタイプは創作者に多い(偏見)
こうなってくると創作キャラは「夢主(ゆめぬし、ゆめしゅ)」と呼ばれる存在になる場合もある。そして「自分≠創作キャラ(ヒロイン)」と思ってる人も多くなってくるのでややこしい。
私の中では、このタイプはまた二つに分かれる。
「理想の自分にしたキャラ」と「完全にオリジナルキャラ」
前者は一つ目のタイプに近いが、若干設定を弄ったり(例えば髪型とか血液型とか国籍はそのままだけど、身長体重をモデル並みにするなど)して、「キャラと付き合う理想の自分」を作り上げる。
若干現実が見えすぎるために「キャラはこんな私とは付き合わないだろ…」と脳内で起こった解釈違いを、理想化して納得を得るひとつの形である。(余談だが、私は中学時代にこういう感じで夢小説を書いていた)
二次元(想像)の中でくらい理想の姿でありたいという願望。ソシャゲやる時のアバターと思って貰えるといいかも。
後者はそのままの意味。
前者が「理想の自分」とするなら、後者は「理想のヒロイン」
理想のヒロインなので、キャラがその子と付き合うことに(自分の中では)解釈違いが生まれない。このくらい○○(可愛いとか優しいとか)ならキャラと付き合っていても納得が良く、みたいな。
こうなるともう「自分」ではなく「感情移入できるひとつのキャラクター」になる。映画を見ていて、頑張る主人公に「頑張れ!」って思うような、そんな感じ。
若干「自分」との距離が遠くなるため(万人とは言わずとも)色んな人が感情移入しやすくなる。
ただ両方とも、行き過ぎると「私の考えた最強の夢主」…『最強夢主』になる。どんな感じかは「メアリー・スー」で検索をかけるとわかりやすいかもしれない。
▼「書きたい話によって創作キャラを生み出す」タイプ
これはもう完璧に創作する人(断言)
「こういう話書きたい!この配役はこのキャラにして、此処はこのキャラ…。この配役だけ決まらんな。創作キャラ(=ヒロイン)にしよ」
ストーリー重視で「こういう話が書きたいなあ」という想いだけで出来上がるヒロイン。此処まで来ると感情移入とか自己投影はほぼほぼ無視される。書きたい話を書かせろ。それだけ。
この場合の創作キャラ(=ヒロイン)は物語を動かすための存在であり、物語の舞台装置。
また「キャラに片思いする女の子の話を書きたい」「キャラがギャルに弄られて反応する様を見たい」「キャラがラブレター貰って困惑する様が見たい」のように「キャラの反応を見たい」から作られたりもする。
ただこれ、面倒なことに「私はこういう話を書きたかっただけで、夢のつもりで書いたわけではありません」って人もいる。モブ×キャラとか。
そういう場合は書き手の意思が正解になるので、本人が「夢創作ではない」というなら夢創作ではないと思ってほしい。
以上が、私の思う夢女子の大まかなタイプである。
・夢女子はもっといる
上の3つは私が経験してきたタイプで、探せばもっと別のタイプがいると思う。夢女子と言うのは細分化されていて、「これが夢女子」というものはない。
腐女子でも「女キャラが好き・嫌い」「受けに感情移入する・しない」「リバOK・NG」「解釈が合えば逆カプあり」「固定カプ」みたいにいろんな属性があって一括りには出来ないと思う。それと同じだと思ってほしい。
とか、意外と細かく書いてあるので気になった人がいたら覗いてみても良いかもしれない。
またこれを読んだ夢女子に「私はどのタイプでもない!」と言う人がいたらTwitterとかnoteとか、なんでもいいから発信してみるといいかもしれない。「そうじゃない!」と声をあげないと、何も知らない人は気付いてくれない。
・ここまで読んでくれた人へ
このnoteをきっかけに、夢女子がいろいろいるんだと気付いてもらえたなら私は満足です。読んでくれて、知ってくれて本当に有難う。
この記事は「夢女子を知らない人が、イメージだけで夢女子を語り、無為に夢女子を傷つけないようにしてほしい」と思って書いた。
大袈裟ではあるが「○○だから××」という考え方は、無意識な差別に似ていると思う。もしこれを読んでる人が、自分に対して向けられる差別と戦っているのなら、なおさら考えてほしい。「自分が差別されるのには敏感だけど、自分が誰かを差別することには鈍感」だなんて、敵は増えるし、深く憎まれる。
「夢女子って面倒臭い、触りたくない」と思った人がいたなら、如何か触らないでほしい。面倒で、興味なくて、触りたくないなら、是非とも距離を置いてほしい。その方がお互いの為だし、誰もいやな思いはしないだろう。
また「夢女子が嫌い、理解できない」と言う人にも、是非距離を置いてほしい。嫌いなもので頭をいっぱいにする、嫌いなものにわざわざ近寄るのは自傷行為だと思う。どうか自分を大事にしてほしい。
そして、夢への偏見を見て凹んでる夢女子。夢女子を全部一括りにして語られる歯がゆさ、腹立たしさは私も痛いほどわかる。理解されない苦しみに悶えて、大暴れする気持ちもよくわかる。でもどうか、気をしっかり持って。「おいおい、まだこんなステレオタイプがいるのかあ?」って弄るくらいの気持ちを一緒に養っていこうな。
私は最近夢創作をしていないし、夢界隈との関わりも薄い。だから、私の居た頃とは状況が異なっているかもしれないし、このnoteも余計なお世話かもしれない。
でもずっと言いたかったから、此処に書いた。この、一人の夢女子のしての意見が誰かの目に届いてくれたらいいなと、切に願う。
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