自然は弱肉強食なんだな
午前中庭でせっせと草取りをしていると、やたらとカラスが鳴いている。
それも呑気にカーカー言っているって言うより、ギャーとかガァーとか、頭の上で鳴いている声に迫力やちょっとした恐怖感を感じるほど。
見上げると、隣の家の屋根に2羽のカラス。
なんだろう?
バタバタ飛んではまたやってきて鳴き喚いている。
カラスの視線を辿って観察してみると。
なんと!家の玄関から2階への急な屋根の上にハクビシンが!
どう見てもハクビシンは弱っているらしく、わずかにしか動かない。
カラス達はこのハクビシンを狙って騒いでいるらしい。
見ていても、カラスが攻撃する事はない。
そこまでは弱ってないのかな。
でもハクビシンは大きく動く事はない。
カラスが威圧感のある鳴き声をあげながら次々やってくると、他の小さめの鳥達の動きも慌ただしい。
自分達も身の危険を感じるんだろう。
私ですら気持ちよくはない。
昼食の時間になり、家に入っても我が家上空は騒がしい。
で、はたと気がついた。
もしも力尽きたハクビシンが玄関側に滑り落ちたら。。。
玄関開けたとたんに目の前にカラスが群がるハクビシン?
流石にギャァ!と叫んじゃう。
今日は薬局に行くのだが、帰宅したらそうなっていたら家に入れないよ。
何とかハクビシン頑張れ。
それでもカラスは相変わらず騒がしい。
ドタッと音が。
何だ?
ん?
出窓の上の屋根から尻尾のようなものが見える。
何とかここまで動いたか。
これで玄関前に降ってくると言う最悪の事態は免れた~
今度は鼻先が見える。
さっきよりは動けるようになった様子。
しばらくすると上空が静かになった。
確認は出来ないが、何とかハクビシンが移動して行ったらしい。
いつもの平和な昼過ぎに戻った。
それにしても、やっぱり自然界は厳しい。
ハクビシンが元気一杯なら、カラスを捕まえて食べるかもしれない。
それが弱っている姿を見つかると、立場は逆転してしまうのだから。
人間は何も出来ないし、すべきでもない、資格もないのだ。
痛感する時間だった。
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