想い出

B型事業所に支援員として働き始めた頃
中学校の支援級の男子2人が職場実習にきました。
2人で仲良く作業を行う姿は微笑ましく、2人とも楽しそうに過ごしていました。
なんで?なんで?と人懐こくて物怖じしないA君😊なかなか背も高くイケメンで何でもそつなく出来るタイプ
そのお友達のB君😊いつもニコニコ
A君が何かを行う度に
さすがA君じゃ!俺はかなわんなぁA君はほんまにすげえわ‼️と褒める褒める
A君はまんざらでも無い様子で得意げ
A君は手のかからなくて人懐こいから他人に好かれますと聞いていたけど、よく見ていればB君がA君をすごいすごいと褒め倒していたのでA君のやる気を押しているのだなとおもいました。
B君が心の底からA君が好きで、本心で褒めているのはわかったけど、些細な事でも気がつき
A君のこんなところがすごいんじゃ‼️俺もがんばらにゃーおえん‼️
支援員の先生仕事教えてくれてありがとう、先生らぁすごいなぁ〜俺も頑張るぞ‼️
…とにかく褒め上手😆
最終日にB君のお母さんがお迎えにこられて事業所の玄関先で
「B君はステキなお子さんですね!他人の良いところを見つけて口に出して褒める事ができる。なかなか出来る事じゃないですよね!素晴らしいです」とサラッと言いました。
するとお母さんの目からみるみる涙が溜まってきて
「この子を育ててきてそんな事言われた事なかった…小学校の頃はいじめられて登校も渋るし、中学になって支援級になってしまって…よその人に褒められた事なんてない
実習に来てよかった、ありがとうございました」
お母さんは目頭を抑えながらB君は屈託なく手を振りながら
先生ありがとうございました〜‼️お母さんに手を引かれながら帰っていった姿を10年たっても思い出します。
B君どうされてるかな?もう25歳くらいかな?元気に笑って自分らしく生活しているといいなぁ…お母さんも笑顔でお子さんとの生活を楽しまれていたらな…と思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?