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ライフ・イズ・カラフル(映画レビュー)

ピエール・カルダンを追うドキュメンタリー映画。ピエール・カルダンとは、人の名前?ブランド名?

お洒落でハンサムな革命児は、スキャンダラスでもあり、それを隠さない率直な生き方をする、魅力的な一人の男でした。大変な働き者で現場を知る人でもある一方、マネジメント力も企画力もあわせ持つカリスマ経営者。ファッションが単なる服飾に止まらず、ライフスタイルになったのは彼の功績も大きいでしょう。今なら当たり前のことが、当時は誰もやってない、プレタボルテ、ライセンス契約。あれもこれも、カルダンが最初に踏み出した、レジェンド。

批判も浴びて、悪口もあったことでしょう。先端的過ぎたし。ライセンス契約には安物も混じったと私は思います。大したデザインじゃないペラペラのタオルにブランドマークをつけてデパートで売れば良い値段、、、と。

成功も失敗も、名声も悪口も、レジェンドにはきっと人生の1ページ。人種も性別も越えて美しいものを愛し、行動した勇気ある開拓者。高齢になった今も自分に正直に人生を思い切り生きているエネルギーに、感動しました。