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ある画家の数奇な運命

映画「ある画家の数奇な運命」を、見て来ました。主人公の画家クルトのモデルは、現代画家の巨匠、ゲルハルト・リヒター。事実か事実じゅないかは明かさないというミステリアスな契約でモデルになったという、、、、 。

ナチスドイツの支配下の時代のドイツに生まれ、退廃的な芸術と価値付けられたその芸術に美しい叔母に連れられて出会う。叔母は心を病み、ナチスの政策で亡きものにされる。
戦後は東ドイツで、美術学校に行き、叔母に似たエリーと恋に落ちる。エリーの父親は叔母を死に追いやった診断をした医師だったことも知らず。クルトはエリーと、ベルリンの壁が作られる直前に西側に逃げ出す。エリーと結婚して西ドイツで創作に励むクルトだが、簡単に認められる作品はできず、、、。

政治、国家に翻弄される画家の人生。時に、国は個人の生活に深く介入し、自由を奪い、命さえ奪う。数奇な運命をたどったある画家の人生を描いた映画でありながら、普遍性を感じます。こうやって、国家は人を翻弄してきた。今もまた。と、思うのです。