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戸惑いをこじらせない

これを書いてから半年。

事務所を取り巻く環境は大きく変わり、タレントのみならずファンもその岐路に立たされている。
ジャニーズだから好きになったというよりは通りすがったところに彼らがいて、それからというもの毎日が楽しくて…という単純なこと。

でも、そんな中やってくれましたよ【だてめめ】さんたち。
金スマの総括とも言うべき二人の関係性についてアイドル雑誌に文字として残すという。これはある意味賭けじゃないでしょうか(笑)
宮舘担の私としては、先述のNoteの通り、コミュニケーションが双方である以上、嫌いとか苦手な人は誰?と聞かれて演説かますような人は戸惑いを覚える、という私の印象を覆してくれる新たなエピソードがあるのかと思って、台風の中買いに行って読みましたよ。

アイドル誌を読んだ感想としては、お互い先輩後輩が仲間になっていく時点で話をしなかったというエピソードの焼き直し、目新しいことはないし、テレビで受けた衝撃を打ち消すものにはなっていないというところ。だからXのポストにも入れた通りで、「擦るなよ」っていうのが正直な気持ち。逆に、あの時語られなかった宮舘さんの「戸惑い」という一旦に触れることができたというくらい。私の戸惑いは薄まったが、違和感は消えないかなといったところ。少なくとも年上の方に「進化」とは使わない。宮舘さんは「Jrの仲間」と言っているのに対して目黒さん自らが「いち後輩」と妙にへりくだっておいて「仲間として認めてもらうのに時間がかかった」何らやかんやら…
活字になったことで、かえって言葉選びと慇懃無礼さが変わっていないように受け止められるのだ。

目黒さんが取った行為は目黒さん自身が始末することであり、それは宮舘さんも同じこと。ファンダムの中にいると一部刺々しい方たちのポストを見るにつけ、対象が苦手になっていくという冷めた感情に支配され、それが「嫌い」に結びついてしまう危うさをはらんでいる。以前向井くんが「オレの気持ちを代弁しないで」と言っている点は応援するうえでの心構えだと思うが、なかなか難しい。

拗れる理由として推察すると、まず、世代間の異なる価値観として、「上下関係を良しとして仲間になることは自然であるという価値観」に対して、「上下関係をフラットにして対等であるべきという価値観」が入ってきたとき、時代や生育環境や個性などといったパーソナリティーの組み合わせによっては、戸惑いが拒絶と思われても仕方がないというか。しかし、金スマも今回も「仲間として認めてもらう」という言葉がファンにとっては正誤、優劣、上下をイメージする強い表現と受け取られてしまったところに、一連のファンダムの捻じれがあるのかと推察するのだ。

例えば、「宮舘さんが目黒さんを無視していた」というご意見。2人もその他のメンバーも、そんなふうにファンがエスカレーションしていがみ合うことは望んでいないでしょうに。
話をしなかったというのは、「話しかけられたけど無視した」というより、「真正面からぶつかりたいけど思うほど逆に一歩引く(意訳)」なわけだから、お互いがそのような態度だったということでしょう。ほら、コミュニケーションは片方じゃないのだから。
 そもそも「仲間として認めていないから話をしない」ということではなく、「タレント自身が環境の変化に戸惑ったままだった」という、なかなか吐露されてこなかったことじゃないだろうか。加入を決めたのは自分たち、でも人の気持ちは単純ではない、常に葛藤しながら生きているということではないだろうか。

もう一つ、宮舘さんがメンバーと揉めがちというファンダムの指摘について。
これも一般的には人間関係で【揉める】ということが悪であり、人として劣っている行為という認識に他ならないからで、宮舘さんに100%難があるという意見。年上がその態度を取ったら後輩はやりにくいって確かにそう。ただ、目黒さんが他のメンバーと揉めたエピソードがないから宮舘さんが100%悪いというのは、彼らが今まで媒体を通してどこを切り取って何を見せているかと考えれば、これも盲目的推察に留める話だと思う。自分の好きを守りたいためにファンが相手を下げ合っている状況、タレントがもっとも望んでいないことかじゃないかな。

正直、目黒担からの悲痛な叫びにも似たこの意見を目にすると、後ろめたさはないが、非常にやり切れない気持ちに包まれる。一連の性格云々について擁護するとしたら、宮舘さんに卑屈さがないのって、本音でぶつかるからじゃないかなって思うから。いつも全力、手を抜かない、その代わり、出会った人を守ろうとする。だから強くあろうとして止まってしまったのか、と思っている。摩擦を避けてやり過ごす器用さよりも、正面から向き合う不器用な真面目さを感じるのは
『これまでのSnow ManもこれからのSnow Manも同じくらい大事で強くあらねばと意識した』
という雑誌でのくだり。
これは宮舘担や多数のファンが認識している
『これからずっと一緒に歩んでいくんです』
という覚悟を裏付けているのではないか。9人で歩むという心構えをデビュー当時の媒体10000字に刻んでいるわけで、受け入れていなかったら、そうは言わない。
今どきは「うぜぇ」で終わるコミュニケーションの取り方だとは思うけど、それが宮舘さんなのだろう。なんと言われてもここは私のNoteなので。

目黒さん以外の他のメンバーが揉めたエピソードはグループをより良くしたいという中での話、目黒さんのエピソードは、2人の関係値。
揉めたというと表現は簡単だけど、感情とそれに見合う言葉が違っているのではないだろうか。これからは【揉めた】以外で葛藤を表現して欲しいと切に願うよ、Snow Man(笑)。言葉って大切だよ。

メンバー加入という事象はパフォーマンスの変化と歌割りや個人仕事の差配に見られるようにフロントとその他という格差売りによってファンの目を歪にしてきた。ファンダムも「加入したから売れた」と声高にいう思いの強いポストの数が多く、違和感を覚える場面も少なくない。
オリメン並びにオリメン担への全方位で執拗な攻撃をされるのには、加入当初、ロクニンガーに自担が虐められたとメンバーの気持ちを代弁するかのような悲劇のヒロインとして存在する人が「少なからずいる」という状況。これは加入当時ポスターが切りつけられたり、ハイタッチ会での危害予告など、行き過ぎた許されない行為があったことに他ならない。逆に、オリメン担は今までのSnow Manのパフォーマンスを見せてもらえないことへの苛立ち、それこそ加入時に3人が「アクロバットやります」と自らが媒体を通して発言したことに対して実行されず、約束を破ったと思わせているから。かえって一部メンバーが楽曲以外で披露する状況にしびれを切らしている。
以前もファンダムの景色をNoteに書いたことがあるが、6対3、7対2、6対2対1のファンの括りもファン同士で自分の好きを拒絶されたことに端を発しており、対立は全方向で加熱する一方ではないだろうか。
·加入の是非
·アクロバットへの評価の違い
·個人仕事への過度な優劣(これはメンバー自身の表現が理由で1番の元凶)
この辺りのファンダム内の戸惑いを「下げられた」と過剰に反応することで、ファン同士負の感情が向けあって拗らせている。(自分の界隈で◯◯を嫌いという人はいないけど〇〇担が許せない)というそれは、監視垢が愚痴垢を焚き付けてしまっている最悪の状況にある。
愚痴垢の出発点は加入と格差売り、愚痴垢を認めない監視垢の増長ぶりのそれは、人の戸惑いに価値観を押し付けようとする愚痴垢とは違う厄介さが透けて見える。違いを認めて互いを尊重するという、ごく普通の行動が、推しへの盲目さで欠如してしまう。好きを否定されることに激しく抵抗し、邪魔するあらゆる存在を敵と認識してしまうことで攻撃的になっている監視垢。「負の感情は見せてはいけない」という一見モラルがありそうな思考により、かえって負の感情を増幅してしまっていないだろうか。鍵垢、検索避け、伏せ字なんていうのは気遣いじゃない、人の気持ちは是々非々であるのだから140字でそれぞれが発信すればいい、と思うのだけどダメなんだろうなきっと。

Xのポストでこの辺りを表現したところで言葉が独り歩きするのは明白。何と言ってもこれを書いている2023/9/8は、記者会見の余波の真っ只中だ。自軍内のファン同士でやりあってる場合じゃない。

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