見出し画像

【本日の蘊蓄➡︎老爺の自虐ネタ】

『白楽天の漢詩訳』
  私はもう七十一歳 (投稿者、70歳)。
  目はかすみ、鬚は白く、頭はぼけている  
         (投稿者はハゲている。)。
     [中略]
      未だ死なずにしばらくこの世に生きてい
  るのもまた悪くはない。
  腹が減っては食べ、楽しんで飲み、安穏
  に眠る。
  死も生も、可もなく不可もない。
  よくやった。よくぞやったぞ白楽天。

《補 足》
 彼は(772-846年)、貧しい家に生まれ乍
 ら、地方公務員を振り出しに勤勉な官吏生
 活を続け、途中、困難は有ったが、最後は
 刑部尚書(けいぶしょうしょ=法務大臣)の地
 位まで上り、功なり名とげて74歳で死んだ。
 68歳の時、軽い中風を患い左足が不自由に
 なるが、病気より、それを名目に隠棲し、
 余生を楽しんだ。
《元の漢詩》
  吾今已年七十一
  眼昏鬚白頭風眩
  但恐此銭用不尽
  即先朝露帰夜泉
  未帰且住亦不悪
  飢餐楽飲安穏眠
  死生無可無不可
  達哉達哉白楽天

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?