#2 mocaさんと

10月23日(木) 

 きのうの夕方、ENJOY KYOTOのオフィスに、ISSUE6で紹介させていただいたmocaさんが遊びに来られました。今日の深夜に放送される「musicるTV」に出演されるということもあり、その取材のときのお話だったりとか、あとはまあ当然ながら音楽の話になって作曲の方法だったりとか、いまの音楽シーンがどうとか、そういう話をしました。 

ぼくらはメディアであり、その主たる役割は情報を伝えることですね。だからたいていのメディアは取材して記事にして発信して終わりです。でも今回みたいに取材した人がこうやってその後もふらっと遊びに来てくれて「いまどうなの?」みたいな会話をして「次のアルバムとかは?」なんて話になって、それで「じつは」みたいなことがあって「おもしろい、じゃあそのときはまたウチでなんかしましょう」というやり取りあったりする。そういうのって、ぼくらはもちろん嬉しいですけど、取り上げられる方も、あるいは読者にとってもワクワクするっていうか、楽しいこと、楽しい場所なんじゃないかなあって思うんです。いまネットだとぜんぶの記事がタダで見られるし、いまや映画も音楽もただで見られますよね。それだってもちろん消費者としてはうれしいことではあるんだろうけど、それを進めていくとどうなるか?情報がどんどん消費物になっていく。リアルタイムで見て読んで聴いて、どんどん心のタイムラインの下へ下へと流れていって、あとであれなんだっけ?って思ってももう取り出せない。ひとつもストックコンテンツになっていかないんですよね。ぼくはストックコンテンツが大好きな人だから、ちょっとそればっかりだといやだなあと思うんです。海外旅行行っても、写真撮ったりフェイスブックにアップすることばっかりに気を取られて「あれオレってあの日なに食べたっけ?」みたいなことあると思うんですけど、手触りのあるコンテンツって、本当はこれからもっと大事になるんじゃないかなあって思っています。旅も同じことですよね。

それではみなさん今日もお元気で。I hope you enjoy Kyoto!

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