#1 時代祭

10月22日(水)

今日、京都では、時代祭が行なわれました。時代祭というのは意外に歴史が浅くて1895年からですから、ようやく120年ほど。それでも長いといえば長いんですけど、祇園祭の1100年、葵祭の1400年に比べればまだまだニキビ顔の若造といった感じでしょうか。

時代祭は都が京都から東京に移されてから20年位たったとき、平安神宮が創建され、その祝祭として遷都以前の京都の風俗を遡る時代行列が行なわれたものが始まりだそうで、その時代その時代の服を着た人たちが京都の街を練り歩くわけです。時期的にいってみればハロウィンの仮装パーティーみたいなものといったらさすがに怒られるかな。でも、あれはカッコイイなとか、これはちょっとダサいねえとか、ファッションショーとして見るのもおもしろいです。で、そうやって見ていくとわかるのは、これはその時代時代の「いま」なんです。1200年以上の長い歴史がある街だといっても、歴史がつくられるためには、そのときどきの「いま」があって、その「いま」を、それぞれの人が懸命に生きていて、そのつながりのなかで歴史ができていく。すごくあたりまえのことなんですけど、ハッと気づくんですね。このことをこれだけハッキリとビジュアルとして見せられる日本のほかの街ってなかなかないんじゃないかなあっていう気がちょっとするんです。もしかしたら1000年後の時代祭では、チューリップハットにパンタロンの若者とか、ルーズソックスの女子高生とかが時代行列の中を堂々と歩いてたりしてね。あ、ちなみに今日は京都の誕生日なんですよ。皆さん、知ってました?

それではみなさん今日もお元気で。I hope you enjoy Kyoto!

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