#4「無視できない」って思う瞬間はいつ?

10月25日(土) 

 京都にはチャーミングチャーハンという変わった名前の中華屋さんがあります。そこはすべてのメニューにチャーハンがついてくるセットがあることで有名で、チャーハンにもチャーハンがついてきます。チャーハン大盛りではなくチャーハンチャーハンつきなんです。そのお店の前を何気なくいつもの感じで通り過ぎようとして、ふといつもと違うことに気づきました。 

なんと「英語のメニューがあります」と書いた手書きの張り紙があったのです。いやあ驚きましたねえ。なんといってもチャーミングチャーハンですからね。京都以外の人には伝わらないと思うんですけど、そういう外国人観光客への対応とかかんがえてなさそうだし、そもそもそんなに商売にも熱心な感じのお店には見えないからです。ぼくの個人的な意見で言えばこれはもう事件なんですよ。 

 なにが言いたいかと言うと、たぶんそういうお店でも無視できないくらい、京都の外国人観光客の数が尋常じゃないくらい増えているということなんでしょうね。で、この「無視できない」というのはとても重要なことだという風に思っているんです。べつにマーケティングデータを取ったわけでもなければ、だれかに言われたわけでもなく、「あ、これはちょっと無視できないな」って思う瞬間がね、きっとあったんですよ。チャーミングチャーハンの店主さんにも。 

 それはたとえばツイッターなんかでみかける関心のなかったテレビ番組の話題とか、いま話題のお店とか、もっといえばふだん接している子どもの態度とか、社員の仕事の進め方とかね、世間的な風潮のみならずもっと身近なところにも、いろいろこの「無視できない」が潜んでいることがあります。「べつにいいや」「おれには関係ない」が「無視できない」に変わる瞬間っていつなんだろう。これ、けっこうおもしろい発見なんじゃないかな。だって人のニーズって、この「変わり目」にこそあるんだと思うんですよね。

それではみなさん今日もお元気で。I hope you enjoy Kyoto!

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