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愛しい今

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今をかみしめる詩
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2018年8月の記事一覧

無花果と真夏の夕暮れ。

無花果と真夏の夕暮れ。

甘く熟した無花果の濃厚な香りが私の足を止める。
ふとそちらに目をやれば、
カクテルのように真っ赤に染まった空がある。
肌にまとわりつく湿った空気が
バターのように濃厚だ。
まるでしゃれたバーでうまいカクテルを楽しんだみたいと得をした気持ちで帰路につく。

異空間の白い猫

異空間の白い猫

眠れぬ熱帯夜。
燃えるように輝く星が
私を異世界へと導いている。

星の誘いにのり、
車を止め、
あちらの方にレンズをむける。

夢中になるうちに、
あちら側の明るさと、
こちら側の暗黒の差に目が眩む。

こちら側の暗黒に
目が追い付かないでいるとき、
わたしの横を通りすぎる者がいた。

白い影。

どっしりと構え
のらりくらりと歩く姿は美しく。
行く先を確信し、
確実に一歩一歩を歩く様は
まるで

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湿った風が肌をかすめる夕暮れの時

湿った風が肌をかすめる夕暮れの時

肌が焼けるような日差しが、
ようやく和らいだ頃。
私が幸福を感じとれたのは、
自然の美しさに気づけたからか、
となりにあなたがいたからなのか。