【剣盾ダブル】ラプラスへの考え方~初手ダイマのあり方~

こんにちは。だびでです。今回は、剣盾ダブルランクバトルS13最終日からラプラス構築を使い、感じたことを書いておきます。そのときに使用した構築は以下の記事のものです。構築の中身についてはこちらの記事をご覧ください。

ダイマックスについての捉え方

私はダブルバトルを2020年2月からはじめ、3月から6月頃まで、初手のポケモンで相手のダイマックスを枯らしたり盤面を整えたりして後発のエースにダイマックスを使い、全抜きを狙っていくという「後発ダイマックス」の構築を好んで使っていました。当時は初手でダイマックスを切る構築が多く見られたため、そこに対して強いと感じていたからです。

その後発ダイマックスの仮想的である初手ダイマックス構築の最たる例がラプラス構築でした。ラプラスに対しては、バークアウトなどでデバフをかけたり、耐性で受け回したりすればダイマックスはおろか、キョダイセンリツによるオーロラベールのターンまで枯らせると感じていたため、あまり強いと感じていませんでした。

私が強いと考える初手ダイマックスは、
デバフをかけられることなく火力を押しつけられる
②耐久が高くて容易に倒されることがなく、ダイマックスターンをフルに使える
といった条件を満たしていることでした。(これらの例を最も満たしているのがvgc2020では強運ピントレンズトゲキッスであると考え、初手ダイマックスの中では最も信頼していました。)

ラプラスは確かに耐久が高いですが、①の条件を満たせていないと考えていたため、評価も低く使おうとも考えませんでした。

はじめてラプラスを使ったときの使用感

日本一決定戦本戦に向けて調整しているとき、様々な構築に触れてみようと考え、前述のように食わず嫌いしていたラプラス構築を使ってみることにしました。使用したのはこちらの構築。

いとう(@Gardevoir_Dawn)さんが日本一決定戦本戦で使用し、1位となった最強構築を見よう見まねで使ってみたところ、ランクバトルの順位は2桁から4桁まで落ちました。当時の自分はこのように分析しています。

ダイマックスを使うからには相手のダイマポケモンに殴り勝つか、隣のダイマックスしていないポケモンを2匹倒すくらいはしてほしいと考えていたため、水ロトムなど不利をとる相手が盤面にいるときにはダイマックスを渋りました。だいたいの相手は初手のラプラスをケアした選出をしてくるため全然ダイマックスを切れませんでした。その結果、別に盤面を整える性能が高いわけでもない非ダイマラプラスとエルフーン@1で無理矢理サイクルを回してトゲキッスでダイマしてももう手遅れという負けパターンが多々ありました。
今になってやっと分かったことですが、この構築のトゲキッスダイマはあくまでラプラスの通りが悪すぎるときのサブプランであり、一番強いのはラプラスで壁を張りながら、壁下でラッキーのちいさくなるで詰ませるorゴリランダーやトゲキッスの耐久を補強しながらスイープしていく動きです。ラプラスは壁さえ張れればいいという考えに気づけず、もう使うことはないと思いました。

ラプラスの真価に気づく

vgc2021のルールとなり、トルネロス+ラプラスを相手したことがありましたが、そのときに完敗してたまたまラプラスに注目しました。その考えをくみ取ってちゃんなー(@CHAN_naaa_CHAN)が組んでくれたのが上に掲載した構築です。この構築を使って気づいたのは、ラプラスがほろびのうたを使えるため相手のポケモンを2匹倒せばほろびの勝ちパターンに持って行けるということです。かつては初手ダイマするからには最低非ダイマポケモンを2匹くらい持って行けるようにと考えていましたが、この構築においてはラプラスが2匹持って行ければその時点で勝ち確、1匹でも倒せれば十分でした
たまにライチュウやボルトロスなどのかいでんぱでラプラスにデバフをかければ勝ちと思っているような相手と当たりますが、そのデバフをかけるライチュウやボルトロスはかいでんぱを撃っている間にセンリツや隣のポケモンの技で容易に倒せるため、その時点で1匹持って行けて全く苦になりませんでした。つまり、前述の「初手ダイマックスに求める条件」で挙げた①の「デバフをかけられることなく火力を押しつけられる」について、ラプラスではデバフの心配をあまりする必要が無いということです。
この構築はほろび以外にもナットレイのてっぺきで詰めるプランもあります。壁の耐久サポートや雨によるほのお半減のサポートの中でてっぺきを詰むことを意識するため、ラプラスはダイマックス技で相手を倒せなくても技を撃つことができれば十分仕事を果たしているのです。

初手ダイマのあり方

以上で述べたように、このラプラス軸を使ったことで初手ダイマへの認識が完全に改まりました。ダイマックスを使ったからといって別にダイマポケモンが抜きエースとして複数匹ポケモンを倒す必要は無く、技を撃つことに意味があるという使い方に気づくことができました。(このことにすでに気づいていた方は多いかもしれませんが、恥ずかしながら私は最近ようやく気づきました…)
ラプラスや、カントー御三家のようにキョダイマックス技の追加効果が強いポケモンならわかりやすいですが、キョダイマックス出なくてもこのような初手ダイマックスの使い方は存在しています。例えば、ダイジェットにより隣の高火力ポケモン(レジドラゴなど)のSを上げる、レイスポスのダイホロウにより後続のウーラオスやゴリランダー等物理アタッカーの火力補強をする、ダイアタックで相手のSを下げて後続につなげる(グローバルチャレンジWinter1位の構築・以下に添付)、といったものです。

8世代の対戦においてダイマックスという要素をどれほど生かせるかが鍵となるのは間違いありませんが、ダイマックスするポケモンそのものだけなく、その隣や後続との関係を考えた使い方・立ち回りを一層意識してダブルバトルに励んで参ります。

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