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2019.3.12 新宿カールモール歌謡ショウ〜タブ純・高佐の「禁じられた遊び」@カールモール

ムード歌謡界の貴公子、タブレット純と、お笑いコンビ「THE GEESE」の高佐一慈の2名による歌謡ショウ!
出演:タブレット純(vo) 高佐一慈(pf)
OPEN 19:00/START 19:30 予約¥3,000+1d

どうやらタブ純さんファンの皆様のTwitterを見るに皆「純さん」と呼んでいるようなので、私も純さん呼びにします!

Twitterで告知を目にした瞬間、悩むより早く反射的に予約メールを送っていたこのライブ。
ライブタイトルくらいしか情報がなく、日が近づくにつれ謎は深まるばかりだったけど、まあ面白くないわけがないだろうということで当日はわくわくしながら新宿へ。

最初は18時半くらいに並べばいいかなあと思ってたけど、基本早めに会場付近に着いてたい私は17時過ぎに新宿御苑前駅に到着、
一応様子を見ておこうと思って会場のカールモールに行ってみたら……純さんファンがもう並んでいる……
これはちょっとヤバいかも、と思って予定を即変更して並び始めることに。

その後も純さんファンが続々と並びに来て、早目に様子を見に来てほんと良かったなと後でしみじみ思いました。
建物の角を曲がった先は全然様子が分かんなかったけど、18時半に来てたらたぶん全然後ろだったんだろうなと思う。

そんなこんなで2時間近く並んだ甲斐あって、事前に会場内部の写真を見てシミュレーションしていた、お目当ての場所に着席できて一安心。
しかし会場が狭くて狭くて、一度座ったらなかなか身動きが取れないくらい。
最大キャパ50って書いてあったけど、見た感じ入ってたのは40人前後くらいだったかな?それでも超ぎゅうぎゅう。
私の感じた限りだと純さんファン:ギースファン=2:1くらいだったのかなーと思う。

そして開演時間。

不意に客席の電気が落ちて、響き出す純さんの歌声。
階段の方に目をやると、エレガントな装いの高佐さんと、女装した純さんが姿を現したところで。
高佐さんの腕をしっかりと掴みつつ、歌いながら歩を進める純さん。
エスコート役の高佐さんは、冷静と困惑の狭間みたいな、どうしていいか分かんないような微妙な表情をしていて笑いました。

個人的には純さんが女装することがあるのを全然知らなくて、登場したときは本当にびっくりしたんだけど、
まったく違和感はなかったし、それどころかあまりの美しさに感嘆のため息を漏らしそうになるくらいでした。
私なんかよりよっぽど美しいし所作も女性らしいし。

最初の曲が終わり、ぽそぽそと喋りだす純さん。
よくよく考えたら私は平場の純さんの喋りを聞くのが初めてかもで、歌声のほうがイメージに強くあったから、こんな風に喋るんだ……と思ってまたびっくり。
この喋り方なんか既視感あるな……誰かに似てる……とずっと思ってたんだけど、帰りの電車で気づきました。シャラクだ(バンギャにしか伝わらない)

この日の純さんのビジュアルのイメージは『黒蜥蜴』だそう。
真っ黒なドレスにウイッグ、大ぶりのコサージュという装い。
ドレスは久しぶりに着たら入らなかったらしく、背中のファスナーがほぼ全開でした。
でも背中が綺麗だったので全然見苦しくなかったです!むしろ眼福!

高佐さんのドレスシャツは純さんのものを借りたとのことで、サイズもぴったりで純さんご満悦。
シャツの後ろがフィッシュテールみたいになってて素敵で、せっかくならジャケット脱いだ状態でも見たかった!
あと靴がウイングシューズっぽいやつで、それも素敵でした。

それと今回のこのライブは、純さんとギースが浅草東洋館で一緒になったとき、
純さんが、直感で一緒にやりたいと思って高佐さんに声をかけたのがきっかけだそうで。
一目惚れだったらしいです。

東洋館がたぶん去年のほんと年末に出たときのことかな?で告知があったのが2月中旬くらいだから、結構なスピードで実現したんだなあと。
それだけ純さんが高佐さんに対して熱意を持ってくださったのだろうなあと思います。
おかげで私もこんな素晴らしい時間を共有できたわけで!ほんとありがたい!

そんなこんなあり、いよいよ純さんの歌&ギターと高佐さんのピアノが融合する時。
艶やかで厚みのある純さんの歌声が、じわじわと心臓に染み込んでくるような……。
高佐さんのピアノも、とにかく間近にいたから皮膚で音圧を感じるほど。
私は高佐さんのピアノ演奏を聴ける機会がなかなか無くて、ようやく今回初めて!だったのに、初っ端から刺激が強すぎた(白目)
あんまり顔はじっと見ない方がいいよなと思ったので、ちょいちょいチラ見しつつ、指先は遠慮なくじっと見つつ。
手の甲の血管が美しかったなあ……あと指も爪も……。
それと楽譜をなぞる伏し目がちの横顔もほんと美しかった。

で、徐々に演奏が熱を帯びてきて高佐さんの顔にも汗が滲んできて、たぶん2曲目が終わった時かな?
曲が終わって、演奏するときだけかけてた眼鏡をばっと外した瞬間、こめかみから、つ……って一筋の汗が流れてきて。
もう死んだ。私は死んだ。
尊すぎて一瞬マジで魂抜けました。新宿に抜け殻を置いてくるところだった。

あんまりこういうこと書くと気持ち悪いと思われるかなと思ったけどもういいや書いちゃう、てかあんな姿見たら誰だってこうなると思うわ……平常心でいられる人なんていないと思う(真顔)

※今更だけど、なんせ濃すぎる時間だったので、記憶の時系列が曖昧です。
何の曲のあとにどの話してたとかはもう全然覚えてないので、とりあえず覚えてる内容を書いていきます。

演奏した曲は、
入場するときに歌ってた曲(歌手名・曲名分からず)
伊東ゆかり「小指の想い出」
奥村チヨ「恋の奴隷」
??(忘れた)「アカシアの雨が止むとき」
藤圭子「新宿の女」
ちあきなおみ「喝采」
しまざき由理「面影」
曲名忘れたけど由紀さおりさんの曲
本編あと1曲くらいあったような?
アンコールで「黄昏のビギン」

今回は歌詞が女性目線の曲を選んだと純さんが言ってました。

なんと、高佐さんは今回演奏する曲を一曲も知らなかったそうで。
ライブの開催が決まってからの短い時間で一生懸命練習したそうで、純さんもそんな高佐さんには何度も感謝の意を表してました。

で、お互いなんて呼び合う?という話になり。
というのも、高佐さんは「タブレットさん」と呼んでいるけど、どうもしっくり来ない感じがあると。
純さんは最初「純子……で」と言ったんだけど、結局「純さん」になり、
高佐さんは最初純さんから「くにりん」(確か)という提案があったんだけど、結局「一慈さん」に落ち着くという。

呼び方が「一慈さん」に決まってからも、しばらくは「たか……あっ、一慈さん」とつい今までのように名字で呼んでしまいそうになっていた純さんだけど、
時間が経つにつれ自然と「一慈さん」と呼べるようになっていたのが良かったです。

「小指の想い出」の次の曲は「恋の奴隷」ということで、ちょっと恋愛話もあったりして。
ここで思い切ったように、「……どっちが好きなんですか?」と純さんに質問する高佐さん。
純さんの答えは「28歳くらいまでは男の人しか好きじゃなかった」で、
答えの内容はともかく、今までなかなか聞きづらかったこと、長らくの疑問が解消できたことへ対して、高佐さんは安心したようでした。
純さんも、今まで恐怖の目で見られていたような気がするけど、それが和らいだと(笑)

質問コーナーでは、純さんが「R-1が終わりましたが……」から始まる質問を読みかけて止める(笑)
今年は純さんが3回戦敗退、高佐さんが準々決勝敗退。
この時じゃなくてこの後にまたちょっとR-1の話題になった時だと思うけど、純さんが急に男モードに戻って高佐さんに、
「俺より上に行きやがって」
ってイケボで言ったのにめっちゃどきっとさせられました。めっちゃ格好良かったです。

いろいろあって、お風呂はやっぱりリフレッシュできるみたいな話になり、純さんは銭湯が好きという話題に。
風呂なしの家に住んでいて、毎日銭湯通いで、都内の銭湯はもう網羅したレベルとのこと。
しかも多いときには1日3回銭湯に行く(場所を変えて)。

高佐さんも銭湯が好きだということを確認すると、おもむろに握手を求める純さん。
何の疑いもなく高佐さんがそれに応じると、
純さん「これは一緒に行く約束の握手」
罠にはまる(?)高佐さん(笑)

一緒には行ってもいいけど、身体を洗うタイミングとか、湯船につかるタイミングとかは別ですよと言う高佐さんに、それは良いと返す純さん。
でも隣で身体を洗ったりするのは無しですよと高佐さんが言うと、「それじゃ意味がない……」と純さんが即答したのは笑いました。
純さんは高佐さんの背中を流したいらしい。

あと方言の話題で、高佐さんも実は函館訛りがあって、地元の友達と電話するときは自然と訛ってしまうとのこと。
意外と函館は訛りが強く、海が近いのでいわゆる『浜言葉』だそうで、高佐さんが浜言葉を実演してみてくれたけどほんとに全然何言ってるか分かんなかった……。
でも方言喋ってる高佐さん新鮮で良かったー!

あと、高佐さんのピアノ歴から、普段ピアノを弾くような機会はあるのか?という純さんの質問があって、
きたろうさんの歌の伴奏をしたり、斉木さんのシャンソンの伴奏をしたり……やっぱりASH&D関連が多いと。
で、昔やった『高佐爆笑ディナーショー』でビリー・ジョエルのピアノ・マンの替え歌を弾き語りで披露したという話をしたら、純さんが聴きたいと言ったんだけど、もう覚えてないらしくて、代わりに今すぐ弾ける曲を弾くことに。
(私はクラシック全然詳しくないから何の曲か分かんなかったです、聴いたことある曲だったけど)
※追記 Twitterのフォロワーさんから、リストの「愛の夢」という曲だったと教えていただきました。ありがとうございます!!

個人的には、ちょろっと弾くのかと思ったら結構長いこと弾いてるから、えっこれどこまで弾くの?もしや最後まで弾くの?この曲何分あるの?となんかどきどきしました。
もしかしたらクラシックはちょっとだけ弾くとかが難しいのかもしれないけど。

中盤からは、純さんのギターがちょっと調子悪いかも?とのことで、高佐さんのピアノ伴奏のみで歌うことに。

あとは純さんが高佐さんの芸達者ぶりを紹介(というか純さんが高佐さんの一芸を見せたがっているように感じた笑)
レパートリーの中からまずはパントマイムを披露することに。演目はおなじみの壁。

純さんもやってみたいということで挑戦してたけど、さすがに高佐さんには敵わなくても、なんかちょっと練習すればすぐに上手くなりそうなのでは……!?というセンスを感じました。

高佐さん曰く、先輩に教えてもらったパントマイムのコツは、扱う物に自分もなりきること。
例えば壁なら自分も壁になる、ロープを引くマイムなら自分もロープになる。
そう聞いただけではよく分からなかったけど、柔らかいもの(ロープ)を引くなら自分の体も柔らかく、硬い棒のようなものを引くなら自分の体も硬く、と実演しながら具体的に説明してくれて、とても納得できました。

それと、手品もあるけど、あんまりやるともしこのライブの次回があるときやるものがなくなっちゃうから止めときましょう……ってことで最初は落ち着いたのに、結局しばらくしてからやってた(笑)
まあ高佐さんもポケットにトランプ忍ばせてたし。
高佐さんがカードを手を滑らせてシャッフル中のカードを落としちゃったとき、純さんから「かわいい……❤️」との声が。
純さんが感情を声にするときは基本語尾にハートがついてる感じがする、私は内心(かわいいって言ってる純さんのほうがかわいいよ……!)と思ってた(*´д`*)

純さんはモノマネを披露。
普通にしゃべってるときのぽやーとした感じからのギャップの激しさよ……!どこからこんないろんな声が出るのかとただただ感動。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、ついに最後の曲へ。
最後の曲では純さんが客席を回るということで、このぎゅうぎゅうな中どうやって……?で感じで皆一瞬ざわっとしたし私もびっくりしたけど、どうにかこうにか回れてた!

純さんが客席の一人一人に握手をしてくださって、純さんの手は確かに男性の手なんだけど、すごく繊細でやわらかくてあったかくて……なんかもう私なんかがこんな美しい手に触れてしまっていいんでしょうかと申し訳なくなりました。

名残惜しいけれど最後の曲も終わり……と思っていたら、すぐに沸き起こるアンコール。
というか純さんが扇動した(笑)
ラストは明るい曲を、ということで「黄昏のビギン」。

ここで純さんからプレゼントがあるとのことで、また一人一人に配ってくれることに!
丁寧に手渡されたのは、小さなひよこの人形?マスコット?的な。
私はかわいいひよこにほっこりしつつ、純さんの歌声をしかと耳に残しつつ、高佐さんのピアノを弾く姿を最後にしっっっっっっかりと目に焼き付けました。

最後に、「今配ったひよこに一つだけ当たりがあります」と純さん。
一つだけサングラスをかけているひよこがあって、それが当たりです、当たった人には僕のキスをプレゼントします……と、もちろんキスは冗談だったんだけど。
じゃあ一慈さんに、と純さんが高佐さんにキスを迫って――
正直、ほんと一瞬の出来事で、脳がパニックを起こしてよく覚えてないんだけど、
内心咄嗟に「口に行け!口に行け!」と思ったことと、唇が触れ合った瞬間に「やったーーー!!」と思ったことはよく覚えている……
あとキスされた瞬間の高佐さんのこわばった顔も。
なんかもうずっと純さんの好意がだだ漏れてたのを感じてたから(私だけかもだけど)、私も自然と「やったーーー!!」って感情になってましたね……ええ……

最後撮影タイムがあったけど、スマホの電源落としてたからすぐには立ち上がらなくて全然写真撮れなかったー!
めっちゃこっちに目線くれてたのに残念すぎる(;∀;)

こうして、濃密すぎるライブは温かな拍手に包まれて幕を閉じたのでした。
終わったとき時計見たら21時45分くらいだったかな?たぶん。たっぷり2時間とちょっと!

帰りがけには、このライブのために作ったけど、結局即完したのであまり必要がなくなってしまったというフライヤーをもらうこともできてほくほく。
(この記事のサムネイルがそう)
ご自由にお取りくださいスタイルで、枚数もあんまりなさそうで、遅めに席を立った私はもうなくなっちゃってるかなーと思ってたけどちゃんと残ってていい意味でびっくりした!
ちゃんとみんな1人1枚しか取らなかったんだろうなーと。

最後の最後、会場出口ではなんと純さんがお見送りをしていて、咄嗟のことに全然気の利いたことも言えずひたすらあわあわして撃沈\(^o^)/
予想外の接触はまじ焦る、もっとちゃんと冷静に感想を伝えたかった……。

ライブを通して、純さんが、来てくれたお客さんを大切に思ってくれているのをしみじみと感じました。
純さんにファンが多い理由がよくよく分かった気がします。

始まるまでは、ほんと何やるのかなーとひたすら不思議に思ってたけど、
終わって考えてみれば、何も難しく考えることなし、タイトルどおりの純然たる「歌謡ショー」だったんだなあと思いました。
演奏とトークで魅せるっていう。

純さんはだいぶ高佐さんにシンパシーを感じてたようだし、私もお似合いの二人だと思ったので、またぜひ次回も開催してほしい!
ただできればもうちょっと広い会場で……カールモール、良いところだったけどキャパ小さすぎて、次回もあそこならもうチケ取れる気がしない……。

この歌謡ショーでは純さんの魅力に気づくことができたし、普段とは違う高佐さんを存分に見ることができたし、本当に充実した時間を過ごすことができました。ちょっと大人の気分を味わえました。めちゃくちゃ楽しくて幸せだった!!!
もうあんな間近で高佐さんを拝めることは後生ないだろうな……一生の思い出にします…………