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セヘルが見なかった夜明け

『セヘルが見なかった夜明け』

この本を読んだことがある人は、いらっしゃいますか?


これは、
誰かにとっての実話になんでしょう。
いつくつかの短編が集まった本。
じんわりする話もあります。
よくわからなかった話もあります。
悔しくなって、絶望感を覚えてしまった話もあります。

この話に出会ってから、私が行きたい方、やりたい事は何かが具体的に私の前に現れたように思えます。

今まで1つ1つカケラとなって散らばった破片がまとまって、絵を完成させようとしている、そんな感じがしました。

今まで気にも留めなかったものが1つ1つ思いだされて、色味を帯びてきているような感じがします。
その中の1つ、

セヘルが見られなかった夜明け 

奪われる話です。

男たちによって、悪いことをしていない彼女が、男たちのために、奪われる。

とてもショックだった。

何で彼女はこんな目に遭わなきゃいけなかったのか?
何で彼女がそれを受け入れなくてはいけないのか?
彼女が女性だったばかりに……?

命より大事なものって名誉なんでしょうか?

私が知らないだけで、そういうの、きっとたくさんあるんでしょうね。

〇〇だから、
××だから、、、


虐げられる理由って必要なんでしょうか?
何で、そうやって理由をつけて、
誰かを傷付けることを正当化しようとするんだろう。
何で、言動に正しい、とか、間違いだとか。
そんなに、自信もって言えちゃうんだろう。


たまに考えちゃうんです。
私は、よく正しいとはを考えてしまう人で、
それを振り払いたくても、出来なくて。

正しさがあるから、そこから外れた人を糾弾できると思っちゃうんですよね。
正しさって何でしょうね?
定型された正しさがあるんでしょうか。

初めて、ちゃんと?
「カルテット」という坂元裕二さんが脚本を書かれたドラマをみました。
会話の内容やテンポが大好きな作品です。

唐揚げにレモン論争とか、家森さんは面倒くさいけど、面白くて、何だか愛しく感じる人の1人です。

へへっ。

正しさって何でしょう?とここでもわからなくなりました。
余命を語って仕事を得てるピアニストを、
嘘だと暴いて、仕事をもらう巻さん、
とか、

欲しいに真っ直ぐで手段はあまり選ばない?ありすちゃんの行動とか。

堂々とされてるから、私がそこに感じた違和感の方がおかしいんじゃないかなって思うようになります。

でも、正しい、それだけで判断することじゃなくて、もっと判断するには材料があった方がいいんでしょう。

出来るだけ、私はこの正しさを求めようとする私から逃げたいです。
正しい が全ての判断材料になっちゃうやつ。
よくなかったな、とか。これをしたら私は私を余計に嫌いになるよ!
は、あります。
自分の中にこれはいい、けど、自分の言動を肯定したいがために、正しいって言葉を避けて、それが、良くないなって言動を肯定するための正しいを避けるは、なんか違う。
でも、できるだけ、私の中から正しいって言葉を避けようとした結果ですね。

私の中に出来た正しさを測る定規を誰にも、何にでも測ろうとする自分でいたくはないです。
(そうは言っても、嫌な態度をとる人に対しては、測っちゃうんですけどね。私、その人を嫌だと思って態度に出ちゃうところを肯定しちゃおうとするんですけどね!
そんな自分に気づいて、「タンスの角に小指ぶつけろ!」とか「目の前で電車に出発されろ!」と心の中で思うことで、態度に出すのを抑えようとしています)

都合よく使います。
すみません。
私、たくさん矛盾を持っちゃっています。
嫌な人はどうなってもいいと思っています。


優しい人、自分を犠牲にして、他人のために頑張れちゃう人。でも、それがいつの間にか、当たり前になって、その人が当たり前に与えるべきものだってなってしまって、結局、自分を削られてしまう人……。
出来ちゃう、気付けちゃう人が、結局、我慢を強いられる。

最近、1つモヤモヤ事がありました。
わりとよくしていただいてる方がいて、私もその優しさが有難くて、いい人だと思ってる方がいます。

仲のいい別の社員の女性に
ある事を説明するために選んだ冗談に
私はびっくりしました。
仲がいいからの冗談なんでしょうけど。
あなたが整形するとして、と
顔をいじるんですね。
女性は笑って受け止めてしまっていました。
その方は悪気なく、そういういじりを選ぶんです。
私は、その時、否定をすべきだったんです。
申し訳ないことに、1番傷つけてしまう反応をしてしまいました。
空気が悪くならない程度にちゃんと考えて、
否定しないといけなかったのに。
それをいつもの日常にしちゃいけなかったのに。

傷つかないはずがないんですよ。
だから、申し訳なかったです。
凄く優しくて、自分が我慢することが出来てしまう人で、相手の優しいところを思い出して、堪えてるんだと思います。
そんなの冗談だってわかってるし、
悪い人じゃないから、と。

そんな人が、そんな優しさを持った人がすきです。
受け入れることが出来るからと、受け入れることを強いられて欲しくないし、これ以上、削られて欲しくない。
もっと、自分を守って欲しい。
全ての人にあなたの愛を配らなくていい。

そういう人、たくさんいるんですよね、きっと。
私がまだ会えないだけで。


そんな人たちばかりが犠牲にならない世の中になって欲しいなと思っています。

優しい人が、無自覚な人に傷付けられないで欲しい。
綺麗事ですけど、
周りは、もしかしたら、その優しさに気づかない人ばかりかもしれない。
私はまだ、その人のことを知らないけど、
いつか出会えるのだとしたら、
無責任だけど、どうか、自分で自分に手をかけないで欲しい。

なんて、大分話が大きくなりました。

女性だから、男性だから……とか。
私は私がみて経験したことしかわからないから、嫌なこと、言われたら気分がよくないこと、
教えていただけたら嬉しいです。


よかったら、
是非、読んでみてくださいね、


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