【艦これ】24夏イベ反省会(山風目線)
前置き
おことわり
この記事は、2024/09/22時点の知見に基づいて記載しています。間違いや理解不足の点があったらすみません。
個別のギミック・ゲージの攻略編成の突破報告は、min.tでまとめたものを公開しています。編成の詳細や制空権シミュへのリンクは、各突破報告のポストをご参照ください。
筆者について
tata(たた)と申します。
艦これの経歴は、2013年8月着任、山風旗艦で19秋冬/20梅雨夏を攻略、山風W旗艦で20菱餅/20秋冬以降すべてのイベントを攻略しています(輸送連合は仕方ないので旗艦シングルの部)。
このところは削りやギミックも支援艦隊も全部山風旗艦で遊んでいます。
反省会記事について
過去のイベントで「反省会」と称してイベントの振り返りのための記事や資料を作成し、配信でプレゼンしたり公開したりしてきました。
直近の反省会は23夏に行っています。
今回も、下書き記事をもとに配信で反省会をやったうえで、加筆修正した記事を公開しようかなと思います。
イベント全体
24夏イベの特徴
後段海域が難易度が高くボリューム(必要な時間・資源)が重い:
前段海域は適切に特効艦と特効装備を起用すれば難易度は高いものではなかったのを考えると、前段海域と後段海域の温度差で夏風邪をひけるレベルだったと思います。
特にE4-3の難易度は山風目線でも近年屈指の高さだったと思います。
「前段がぬるいと後段がこわい」と予測していた方は結果的に予想的中でしたね。
札配分は比較的わかりやすい:
今回は後段は欧州でないと明言があったこともあり、前段は欧州艦を適切に切れば大丈夫でしたし、艦よりも装備の比重が大きかったと思います。装備に札は付きませんからね。
また後段は札の枚数が少ないことと、E5の特効倍率が高いことからそれらの艦を温存して戦うことができたと思います。今回は最終ゲージではないE4の難易度が高かったわけですが、E4の時点でE5を見据えて編成を仮組しておけば、E4で試行錯誤をする余地を広くとることができたと思います。
突破確率が低いゲージがあり、体感の難易度に差が出やすい:
山風目線に限ったことではないですが、E4-3とE5-5は道中大破要因が多く、またE4-3は特にボスとまともに戦えない可能性も高い海域でした。
ダメコン・女神の使用や艦隊強化の状況は鎮守府によって違うので、突破率を高める工夫はできますが、どんなに工夫してもたぶん出撃対突破率が50%とかにはならず、サイコロの出目次第では挑戦回数がかさんでしまう鎮守府もあったと思います。
挑戦回数がかさんでくると自分が使っている編成の良し悪しに自信を持てなくなってくるもので、ほとんどの方が編成を微調整しながら挑戦しながらしたと思います。調整の方向性が突破率に寄与するものを判断できるか、その判断を自分で信用できるか、このあたりは編成構築の”上手さ”なのかもしれません。
あと、難関ゲージでは当然のように消費資源が重たい事も多いので、備蓄状況によっても体感の難易度に差はあったと思います。
ほかにも大和型を入れることでルート制御が不利になる傾向が強まった(大和型のコストが高くなった)とかもありますが、山風目線では大和型を入れるリターンがコストを上回らないなら大和型を使わなければいいだけの話なので、ここを深掘りすることはしません。
札振りについて
前述の通り札振りがわかりやすかったこともありE4-3に全力を注ぐ形となりました。以下、画像は制空権シミュレータより出力しました。
特徴的なゲージ
突破報告で各編成の詳細と簡単なコメントは書いているので、特にコメントが必要だったり、攻略後に気づき事項があったゲージを紹介します。
E1
対地で先制雷撃できるという理由で夕張3rdを切ったのですが、対地はともかく先制雷撃のウェイトは大きくなかったうえ、結局戦力ゲージに持ち込まなかったのでそこまでよい選択ではなかったのかも。集積地の高耐久化が著しい現環境で夕張の価値は少し上がったのかもしれません。
ビス子は穴電探ができる高速戦艦枠なので、普通の増設あり高速戦艦として切ったのは少しもったいなかったかも。山風目線では大和ビスマルクタッチは使わないんですが。
E3-3
空母機動部隊で輸送。連合で輸送するときに雑に宗谷を切るのは結構強いなぁと改めて思いました。
E3-4
今回は後段で煙幕を使う場面が多く、前段を運改修済みの未改造山風で乗り切れたのは結果として良い選択でした。煙幕環境では運改修した山風をもう少し増やした方がいいのかも。
E4-3
ここだけで気づき事項いろいろありすぎるので別枠で。
E5
E4-3が難しくて難易度の受け止め方がだいぶ麻痺している説はある。
ボス前が門番(全ゲージほぼ共通)で、司令部退避やダメコン大破進撃の有無で到達率が大きく異なるというのが特徴でしょうか。
海域全体で資源も時間も重かったように思えるのですが、使う資源に関してはゲージごとにやや特徴があったと思います。
ボーキ消費が一番激しいのはE5-3
E5-1, E5-2, E5-4は編成自体は比較的軽い
E5-5は戦艦と噴式の有無で鋼材消費が違ってくる
E4-3の反省点
難しいゲージだっただけに学ぶことも多かったので少し多めに。
砲撃支援強化の重要性
最近は対潜支援を使うことも多かったですが、今回は久しぶりに道中・ボスとも妥協できない質の砲撃支援が求められた海域だったと思います。
山風目線では本隊に金剛と榛名を使ったら支援艦隊に出す榛名の主砲が無くなってしまったので砲撃支援の質にちょっと妥協してしまいました。支援艦隊で起用する艦と主砲の強化は今後の課題です。
なお、何十回もかかる出撃だったので大和型支援を使うと資源が大変なことになりそうだったのですが、今回は大和型支援なしで乗り切れたのは、艦隊強化が上手くできていた部分なのかなと思います。足りなかったけどね。
とはいえ、「艦と主砲が足りなければ大和型入れればええんや」で対策しようとすると、今回のように試行回数がかかるゲージでは対策になりにくいというのは学びの一つだったのかなと思います。
出撃記録を付ける意義
難しいゲージは削り時・破壊時とも、表形式で出撃記録を付けています。
今回これが結構役に立った気がするので、お役立ちポイントを書き出してみます。
消費資源の把握:突破までの消費資源の予測を立てたり、消費が激しい資源を重視した資源回復をするなど、長丁場でも見通しがよくなりました(し、撤退ラインも設定しやすくなる)。ちなみに資源記録をしたのは今回が初めてでした。
ダメコンの消費記録をつける:消費後の積み忘れの防止にもなります
編成調整を行いやすくなる:到達率や艦隊の被害状況を見て、直すべきなのか下振れなのかを振り返ることができます。特に山風目線のE4-3は第二艦隊の夜戦しか勝ち筋がないので、ボスまでの第二艦隊の被害を抑えられるかという評価を出撃記録から行うことができます。
記録を付けることがモチベ維持につながる:これも長丁場で終わりが見えないというときに、自分がこれまで積み上げたものがあるというのは大事です。積み上げたからには有効活用して編成をよりよくするのに使いましょう。
道中対策とボス対策のバランス
E4-3はボスに全振りすると道中で大変なことになるわけですが、道中のいやらしさも多彩だったので、道中対策とボス対策のバランスにいつも以上に対処に悩んだと思います。山風目線ではXマスとYマスはありませんでしたがそれでも悩みました。
今回の勝ち筋は第二艦隊なので、第二艦隊のボス火力を高める(道中対策のリソースを減らす、なるべく無事にボスまで届ける)ことが必要になります。とりあえず発煙装置の枠は第一艦隊でカバーして、対空カットインは投げ捨てることにしたわけですが、さらにVマスの道中基地でも第二艦隊のボス火力を高めるを高めることにつながると判断し、今回採用しました。
多分今回のようなケースは割と珍しく、普段ならボスに基地全投入ですし自分も最初はそれで出撃してましたが、道中に投げることでボス対策になる場面では道中基地も悪くないのかな、というのは今回のE4-3から学べたことの一つかなと思います。
ダメコン・女神の使い方
上の「道中対策とボス対策のバランス」ともちょっと関係する話です。
自分は以前「ダメコンを積んだ方がダメコン以外を積むより強い時に積むもの」と整理していました。この考えは大きく間違っているわけではないのですが、もう少し考えてみます。
1)女神の価値はどんな艦なら高いのか
艦種から:
駆逐艦はカットイン発動率と夜戦火力の面で、増設水雷見張り員の価値が高い
→女神なしで頑張る
駆逐艦以外(軽巡・重巡級など)は、見張り員なしの気合カットインと増設ありの差が駆逐艦に比べて小さい
→女神での価値が駆逐よりは高め
役割から:
大破の可能性が高い艦(道中夜戦で探照灯を使う艦など)
→ダメコン・女神の価値が高い
大破でないことが勝ち筋につながる艦(夜戦火力など)
→女神の価値が高い
大破機会が複数ある艦
→女神はダメコン2回分として価値がある
2)実際の編成をどのような考え方で積んだか
第一艦隊:
戦艦は火力と弾着率でボス前W・ボスで仕事をするので、増設電探(または三式弾)の価値が高いと判断。ほかは大破機会がほぼボス前Wの1回だけなのでダメコンでよいと判断。
第二艦隊:
全員アタッカーで勝ち筋のためにはなるべく積みたくない。探照灯を積んだ最上だけは女神の価値が大きいと判断、ほかは大破したら諦める。
(その代わり、道中基地で大破の機会そのものを減らす)
自分としては説明のつく使い方ができたのでこれでよかったかなと。
3)XYを踏む編成を使う場合
編成全体で「大破機会が複数ある艦」が増えることから、女神の価値が上がると思います。
(その前提で、大破撤退を許容しつつ、駆逐については水見優先の艦を混ぜていくかどうかは鎮守府ごとの判断だと思います)
アタッカーの枚数を増やす
僕はわりと第二艦隊の1~2枚を道中対策や夜戦バフに割くことが多いのですが、今回のように難しい海域においては、6枚全員アタッカーの構成を組むことの重要性が高いと再認識しました。
問題はどうやってアタッカーの枚数を増やすか、です。今回の編成で気を付けられたのは次のあたりでしょうか。
1)第一艦隊に道中対策を押し付ける:
主に発煙装置と制空装備。
ソナーは第二艦隊にしか実質意味がないけど、発煙装置は第一艦隊が持てる潜水対策です。
2)主砲を混ぜた駆逐を使う:
敵第二艦隊の装甲等を考えると魚魚魚優先の時もあると思いますが、昼火力が欲しい時など。時雨、春雨、綾波、D魚電でキャップ叩ける艦(島風など)あたりでしょうか。
3)バフ装備を積んだアタッカーを使う:
昼連撃艦に夜偵、重巡級の主魚魚の残り1枠、魚魚魚(魚魚甲)の残り1枠あたり。
特に3)の「バフ装備を積んだアタッカー」のバリエーションを増やしていくのは、個人的にはこれからの艦隊強化方針の一つになりそうです。運改修した最上と三隈は強いし強かったしもっと欲しい。能代は運改修してなかったから連撃にしちゃったけど、運改修してれば魚雷積む択もあったし連撃率も上がるし。
E5-5で採用した主砲*2・探照灯・照明弾の比叡なんかも、採用した海域にはマッチした回答の一つだったと思います。
対策しない/できないものは無理、と割り切る
ボス前Wマスのネ改の砲戦、ボス前とボスの丁字不利、空襲マス大破、ボス昼戦で第二が荒らされる、あたりは今回ちゃんと対策してません。
(ネ改の砲戦は第一艦隊の戦艦の火力を高くするとか、支援艦隊をちゃんと組むとか、出来ることはやったうえで、ですが。)
こういったお祈り要素をなるべく減らせるように艦隊を組んだり艦隊強化するのは前提ですが、それでもどうしても取りこぼしが出るはずなので、対策できることに対策しつつ無理なものは祈るのも大事なことなのかなと思います。
メリハリをつけるというか、割り切りをよくするというか、どう言うのかはうまくわからないですが…無対策の自覚がある要素で撤退するのはしゃーなしと考えて、対策していたはずなのに撤退したりとか、考えてもいなかった負け筋があったりとかしたら、そこで編成を見直すんだと思います。
あと、これは反省会の配信でコメントいただいたのですが、「まずボスマスで勝てる編成を組んで、そこに道中対策を加えていく」という編成の組み方、これは勝ち筋がブレないので非常によい編成の組み方だと思いました。
道中対策を入れすぎて勝ち筋が見えなくなったときには最初に戻れますし、入れる余裕が無かったり入れる価値の低い対策は切ることもできます。
今後に向けて
イベント期間中にやること
もうほとんど時間がないですが(これを書いている9/22はの翌々日がイベ終了のメンテ日です)、掘りよりもレベリングかなと思ってます。
PrintzやRodneyの3隻目、Phoenixの2隻目が欲しくないといえば嘘になるのですが、、、
育成と改修
足元では「砲撃支援の強化」と、「バフ装備を積めるアタッカーの強化」かなと思ってます。
支援艦隊の方は戦艦のレベリングをしますが、主砲はRodneyの持参したFCRを叩くくらいかな。
バフアタッカーの方はサブ妙高育成、初月改二・能代・サブ最上・サブ三隈あたりの運改修かなと思ってます。かぼちゃの投入先もここかな。(たぶん妙高と最上は拾いやすいはず)
あとは煙幕発動率と旗艦からの夜戦カットイン発動率を考えると、運30くらいまで運改修した山風がもう1~2隻欲しいです。今回はギリギリでした。
おわりに
久しぶりの高難易度イベント、思うところがあった方もいるかもしれませんが、それを次に繋いでいけると前向きかなと思います。この記事がその一助になれば嬉しいです。
なにかお気づきの点などあれば、わたしのTwitter(自称X)のアカウント(@about6833)までご連絡ください。
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