見出し画像

【艦これ】全海域RTAの完走した感想


2024/01/07に艦これの通常海域RTAを走りました。ヘッダー画像は6-5で中破した山風です。晴れ着かわいいですね。

この記事は全海域RTAを完走した感想を書いていきます。考えをまとめながら書きなぐったので見苦しい点もあるかもしれませんが、よろしければお付き合い下さい。

そもそもなぜ全海域RTAを走ったのか

走った理由は次の2つです。

  • RTAを走ったことがなかったから

  • 艦これの力試しになりそうだから

「なるほどね」と超速理解される方もいるとは思いますが、「そうはならんやろ」と思われる方ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんので、一応説明してみます。

理由1:RTAを走ったことがなかったから

RTAというゲームの遊び方を自体を知っている方は多いと思われます。最近ではRiJ(RTA in Japan)も有名になりました。僕自身も艦これの周回の合間に動画を見ることが多く、RTAの動画や配信も見ていましたので、RTAというもの自体に漠然と興味を抱いていました。

一方で、艦これの海域RTAについては、こちらも大会や走者を知ってはいましたが、海域RTAを走ること自体にはまったく関心を持っていませんでした。自分のプレイスタイルや目標にマッチしないと考えていたからです。
…記事の冒頭から否定で入るのはよろしくないのですが、実際そうだったので正直に書きます。すみません。

ただ、海域RTAという遊び方を通じて編み出されてきた編成の考え方や艦これの仕様など、艦これの知識を得る上では海域RTAを知ることは重要であるとも考えていたので、大会で使われる編成やRTAで使われるテクニックなどの情報は追いかけていました。
こうやって知識だけ追いかけること、敢えて嫌な言い方をすると海域RTAにフリーライドすることに良い顔をする人は少ないでしょうし、僕自身も走ったことないのにこういうのはあんまりよろしくないなぁと後ろめたく思っている部分もありました。
どのような形であれど、「RTAを走ったことがない」という状態はどこかで脱しておきたかったのです。自分の知らない舞台でも、一度は舞台に立つことを経験しておけば、その舞台に立ち続けるか否かにかかわらずその後の楽しみ方、舞台を見る視線が変わりますので。

ちなみに、RTAの歴史において、「タイマーつけてクリアすればそれはRTA」という至言があります。

理由2:艦これの力試しになりそうだから

僕の艦隊はイベント海域の全出撃を山風旗艦(連合艦隊はW旗艦)で走破するための艦隊です。海域RTAのための艦隊ではないし、海域RTAに向いていない艦隊であると考えていました。

この考えは、12月に走られた全海域RTAを視聴したことで、少し変わりました。配信されていた先駆者(子羊憐さん)は準備期間4日で走られていたこともあり色々と苦労されていたのですが、「艦も装備もなんも足らん」と仰っていました。先駆者も少なくオリチャーを組む必要があり、母港操作も複雑で大変そうでした。

配信跡地(タイムシフト公開期限切れ)ですが紹介しておきます。

なるほど全海域を一人で走ると「艦も装備もなんも足らん」になるらしいです。
先駆者も少なく、艦も装備もなんも足らんからオリチャーになるそうです。
ということは、どこまで艦と装備が足りるのか、艦隊の力試しをするには絶好の機会であることを意味しますね。チャートの組み甲斐もありそうです。

イベント海域の全出撃を山風旗艦で走破することは長距離走であり、艦隊の層は広く、かつそこそこに厚くすることが必要になります。ですから、通常海域RTAのうち、一つの海域のみを対象としたRTAには向いてなくても、全海域RTAなら自分の艦隊に向いているとも感じました。
時短要素の一つである経験値カット(全艦をLv.99またはLv.180で構成して経験値演出を省略するテクニック)が使えなくても十分に戦えるわけです。もちろん経験値カットはあればいいですが、他にも課題になる要素(=時短できる要素)が山積みなわけです。

そのほか

言い出しっぺの恋歌さんに並走しようと誘われた脅されたのは、走るうえではかなりありがたかったです。期限を決めずにやるといつまでもやらない可能性が高いので、限られた時間で出来る限りのことをする、短期集中での準備ができました。

完走した感想

準備期間

出走が確定したのが12/25あたり、準備に着手したのが1/1からでした。
年内は戦果ランキングのラストランに充てたかったこと(この記事もそのうち書きたいですね)、年始にいろいろと予定や仕事を入れていたこと(艦これの新春ライブめっちゃ楽しかったです)から、1/1~1/7のうち実際に使えた時間としてはチャート作成・検証・配信準備に3日強、あとは隙間時間にキラ付けをして間に合わせました。

チャートを組むうえで考えたこと

必然的にオリチャーを組むことを強いられることと、チャートを組む楽しさとても大きそうだったことから、チャートを組むことには力を入れると決めていました。

艦隊の力試しとする観点から、チャートを組むうえでは次の点を意識しました。

  • 手持ちの艦娘(サブ艦・ケッコン艦なんでもあり)と装備を生かしたチャートにする

  • 可能な限り各編成を強い編成にする

  • このRTAのためのリソース投入はなるべく行わない(これは準備期間の都合によるところも大きいです)

  • タイムに影響を与えうる場面で無理に山風を起用しない(舐めプと思わせることはしない)

海域RTAの編成構築の知見はなく、編成面でブレイクスルーを出すことは難しいですし、35編成全てを詳細に検討する時間もないことから、編成は既存のRTAでの実績がある編成をたたき台として構築することにしました。
聞こえのいい言い方をするとならば、個々の編成検討よりも全体を通しての編成最適化に注力する方針とした、というわけです。

また、チャートは完走後に公開することを想定していましたので、次の点を意識しました。

  • 編成検討の過程や考え方を追うことができるようにする

  • 全海域RTA特有の工夫がみえるようにする

  • 他の人がチャートを作るうえで何らかの発見があるようにする

  • RTA初心者でも走れるチャートにする(操作をマニュアル化する、ガバ発生地点や留意事項も都度書き込む)

実際に完走直後にチャートを記事にしましたが、ありがたいことに「緻密すぎる」「複雑すぎる」という反応を頂きました。
自分でもやり過ぎなチャート、ある意味で極端なチャートを世にお出しすることで、走者個人に合ったチャートを考えてもらうきっかけになればと思います。
もちろん、チャートを複雑にし過ぎた点は大きな反省点でもあります。チャートの検証時に薄々気づいていましたが、この点は反面教師にしていただければと思います。

公開した記事はこちらです。

よかった点と反省点

そろそろ長くなってきたのでこの箇所はシンプルにまとめます。
覚えている範囲で書きますが思い出したり追加で気づいたことがあれば加筆するかもしれません。

■良かった点
・楽しく走ることができた
・完走出来た
・目標だった3時間切りができた
・プリセの共用先などの知見を共有することができた
・色々な意味で参考にしてもらえそうなチャートを世にお出しすることができた

■反省点
●全般
・チャートの複雑化による母港操作の遅延(さすがにもう少し簡略化すべき。母港操作の時短によるプラスが編成の強さを妥協することによるマイナスを上回る場面もあったはず)
・難所とみなす海域の判断が不十分であったため、相対的に平易な海域に過剰リソース、難所海域のリソース不足がみられた(特に6-5で顕著だった)
・安定を意識し過ぎて逆に艦隊が歪んで弱くなった海域があった(いわゆる編成メシマズアレンジがあった)

●3-1
Gotlandは瑞雲役と4-4役で分けるべきだった、Cond維持のために無理に旗艦にしたら砲戦が長引いた

●4-4
Gotlandの1スロはソナーではなくSF水爆にすべきですね。(ここで枯れても以後使わないので攻めて良い) ※並走者からの指摘で追記

●5-5
手動で操作するなら拾いやすい駆逐を配備するチャートが良かった(秋雲は拾いにくかった)

●2-3/6-1
鯨の装備(2-3用のバルジ鯨と6-1用の長射程主砲鯨を使い分けるのがベストだった。他にも、中途半端な装備にするくらいなら2隻用意するべき場面があったかも。)

●6-4
秋津洲チャートを検討すべきだった(低速ながむつで打点向上、さらに余ったホニ車1を4-5に投げられるので4-5の編成幅も広がったはず)

●6-5
・艦載機の質を上げるべき(難所にリソースを割けていなかった)
・サラトガ艦載機は攻4にすべき(赤城をどこかで攻4戦1+増設噴進砲とする等)
・基地は陸攻8にすべき(陸戦を1つ混ぜていた)

●7-2
・翔鶴にスパナ積んだのは悪手、大和タッチとの射程ガチャが発生してしまう。編成コンセプトに矛盾する装備だった

●7-3
艦娘の入れ替えでミスがあった(間違って島風を残したため先制対潜できなかった)

●7-4
東海を入れてしまった(ボス削りを考えると対潜は海防に任せて陸攻4にすべき)

●7-5
大和の位置と装備(道中時短を考えると打順上げるべき、水偵のままでもよかった)、というか7-5は全体的に検討が甘かった

おわりに

いつも通り「いかがでしたか?」で〆るのも考えたのですが、ちょっと今回は書きたいことが別にあります。

この記事で長々と書いてきた通り、僕は今回海域RTAを走りたかったからではなく、全海域RTAを走りたかったので走りました。僕が走った全海域RTAの並走会はチーム制の海域RTA大会「第3回るせる杯」のエキシビジョンとして開催されましたが、僕は今回のこの大会に出るつもりで走るわけではないと公言していましたし、この考えを撤回するつもりもありません。
ただ、「今からでも走れる」など暖かい言葉を頂いたのはとても嬉しかったですし、感想戦でるせる杯の運営さんとも色々お話しできたのは楽しかったです。なによりも、僕自身も視聴者としてこの大会をたのしみにしています。
なので、るせる杯の参加チーム数を増やすことに直接の貢献はできませんが、大会の宣伝はさせてください。
開催日は1/20(土)、エントリー期間は1月14日(日)23:59まで、寄せ集めチーム(個人参加者を運営さんがマッチングさせたチーム)での参加も可能とのことです。よろしければ、是非ご検討ください。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
何かございましたら私のX(旧Twitter)アカウントまでご連絡ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?