見出し画像


子供の頃から人前で話すのが苦手。
生き辛い人生を送ってきました。

あれは小学校低学年の頃のこと。
教会の日曜学校の帰り道、下水溝にある生き物を発見!
私と幼なじみは目を輝かせながらそれに近づいたのでした。

そこにはザリガニが・・・。

真っ赤なカラダに大きくて立派なハサミ。その姿に目を奪われ釘付けになったのでした。ものすごい宝物を発見した喜びにドキドキしながらもその辺にある木の枝でそおっと突いてみる。
ゆっくりとハサミを動かす姿にワクワクしたのでした。

【このザリガニが欲しい】
【なんとかザリガニを捕まえたい!!】と思ったのですが
こわくて触れない私たち。
ハサミに挟まれたらどうしよう!と怖さと不安で素手で触れることを諦めたのでした。
細い木の棒でなんとか排水溝から出そうとチャレンジしましたが上手くいきませんでした。
このままだと誰かにこのザリガニが奪われてしまうかも知れない。
せっかく見つけた生きているザリガニ。
【とられたくない!!】【誰にも渡したくない!!】
誰かの手に渡るくらいなら無かったことにしよう・・・その想いから私たちはとうとうザリガニの息の根を止めてしまったのでした。

その後はザリガニのお墓を作るように砂を持ってきてかけて見えなくしたのでした。
あれから40年以上の月日が経ちましたがずっと罪悪感を感じていました。

赤いものを身につけるのを避けるようになり、どうしてあんなことをしてしまったんだろう・・・ふと思い出しては後悔と罪悪感でいっぱいになるのでした。

手に入れられないのならば自分で終わらよう。
誰にも渡したくないという独占欲がハッキリと表に出た出来事でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?