生きづらさ


いつからだろう。
ずっと、ずっと昔から、私はそうだったのかもしれない。
得意なものも、好きなことも、大切なものも、
私にはなかった。
そんな自分が嫌だった。
ありふれた人間の1人に、なりたくなかった。
特別になりたかった。
だから私は言い聞かせた。
"私はみんなとは違うんだ"って。

結局、得意なものも、好きなことも、大切なものもないまま時が経って、気がつけば苦手なことと、嫌いなものと、不要なものしかない大人になった。
ただ一つ、"生きづらさ"だけが残った。

普通の人間にも、特別な人間にもなり損ねた私。
なら一体、わたしはなに?
いつか、この生きづらさから解放されることはあるの?

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