その1 祝宴のすべて 2023に起こった奇跡とジグザグな軌跡」
はじめに
これは2023年に行われた、愛のマニマニーというお金とエネルギーの循環について真面目に学ぶ試みでの出来事を元にした物語です。実在の人物や企業っぽいものが登場しますが、それは地球によく似たほかの星でのことなのかも知れないですよ。
目次
はじめに
1、祝宴実行委員誕生
2、ミーティング辛し
3、会場決定
4、グッズ制作で大事件、クロちゃん登場
5、会場下見でリアルにこんにちは
6、マニー先に言ってよ!
7、宇宙存在に物申す!
8、ダメ出しよりショックだったこと
9、違和感爆発
10、メンバー離脱と当日運営の計画ほかのチームとの連携と広がり
11、祝宴当日リアルマニーとの出会い
12、収入の分配でお金のクセに直面
13、典型的燃え尽き症候群
14、その後のお話
1、実行委員誕生
「全体的に、諸君の歩みはジグザグしていた」
総評でマニーが私たちに送った言葉。
「こんなにガチだとは思わなかった。」
祝宴プロジェクトが終わり、思い出すのもしんどくなるくらいのインパクトを残すことになるなんて、祝宴実行委員の募集に手を挙げたとき私はつゆとも思わなかった。
星の坊主さまの屋号で宇宙の星々の声を発表している作家兼農家のもじょうゆうやさん。私は数年前からフォローしてインスタやnoteで熱心にお話を聞いている。そんなもじょうさんが今度は宇宙銀行の頭取のマニーという宇宙存在のもとで在宅ながらオンラインの合宿という形式でお金について学んでいくという企画を発表した時は、お金について学ぶことにさほど切迫した必要性がなかったにも関わらず、「なんか面白そう」という動機だけで申し込んだ。
お金についてはほとんどの人間の例にもれず私にもすったもんだが過去にはあったものの今は家族のおかげである程度のものは買えるし、体験にもお金を回せている。そもそもマニーの合宿は、フェーズ1、2、3と分かれていてそれぞれに参加費を支払うのだが、合計するとちょっとした国内旅行に行けるくらいのお値段がするのでそこでも真剣さを求められてたりする。
合宿のフェーズ1、2は、マニー(もふもふのわんちゃんのキャラクター。声はもじょうさん担当)参加者の中から3人に「天の川AI」の采配でグループ分けされて、週一くらいでオンラインでミーティングして、それぞれの所得激増計画ついて話し合うというものだった。
同じくもじょうさんをフォローしている方々との交流は楽しかったが、さほど私の生活でお金の回りが良くなるとか劇的な変化は感じていなかった。
激変したのはフェーズ3、最終課題ともいえるこのフェーズで、実際にプロジェクトをやる段になってからだ。頭で考えた計画を話し合うのと、実際にほかの人と何かを現実に実行することの長くて深い隔たりに、私は打ちのめされたと言ってもいい。
もし今あの11月に戻って、マニーに「祝宴やりたい人〜」と聞かれたら、その大変さにおののいて手を上げないだろうと思う。
それはリアルタイムマニーと称して、合宿参加者が一堂に集まったズームのミーティングで発表された。
最終課題は7人グループに分かれてプロジェクトをやってもらうが、そのうち1つのグループは祝宴と呼ばれる忘年会を企画してもらう、ほかのグループは天の川AIでランダムに振り分けられるがこの祝宴に関しては挙手制で選ぶとのこと。
好奇心から産まれたんじゃないかと自認する私はこの祝宴というもので何が起こるのかが知りたかったのと、多分たくさんの人が手をあげるだろうから選ばれるかわからないしとりあえず、といった感じで挙手した。んが、実はそんなに挙手した人は多くなく、すんなりと決まってしまったのだ。
選ばれたメンバーは、
のちに実行委員長になるももさん、仕事でイベント運営の経験がある椿さん、関東の田舎に暮らすかすみさん、食に関してのお仕事をフリーランスでやっている柚子さん、助産師の杏さん、猫と旦那さんと高校生のお子さんと暮らすあかねさん、そしてギターの弾き語りにハマっている私、もえかの7人。
ジグザグの歩みの始まり。
2、ミーティングつらし
プロジェクトが始まった時点で2ヶ月という制限時間が設けられた私たち。お互いに自己紹介も早々に山積みになった決めないといけないことを週に何回も1回2時間以上にわたるミーティングで取り組んでいた。
この長時間のミーティングの負担がその後大変な問題につながろうとは、この時は焦りすぎていて気がついていなかった。
日程、会場、大まかなプログラム、試算表、グッズ展開などなど。
この頃長ーいミーティングは重ねるものの、決定できることの少なさに疲労感をすでに覚え始めていた。
今思えば、チームの全員が人見知りして、お互いの顔色を見ながら、飛んできたボールを囲んだ円の中に落とす球技でいういわゆる「お見合い」の状態だったんじゃないかと思う。柚子さんなんて、最初のミーティング数回は一言も発さなかった。
そもそもチーム内の連絡をどうするかでまず一回躓いていた。
主にLINEグループでやり取りをしたのだが、超長文文章で伝えてくるメンバーもいれば、文章が苦手で読んでも頭に入らないという人もいて、はたまたZOOMのミーティングが苦手だから出たくないという人も…。
そんな中でも椿さんがエクセルで試算表を作ってくれたり叩き台になるプログラムを作ってくれて方向性が見えてきた。
没になった中には、もじょうさんによる郷ひろみの歌の歌唱タイムや参加者のマーケット、チャクラのインフルエンサーによるトークショーなどなどもあった。インフルエンサーを呼ぶかどうかだけでも議論にミーティングを数回費やした覚えがある。
私といえば、参加者が輝く、それに参加したら自己の変容が起こるようなすごい祝宴にしたい(目をきらめかせて)!と思って、参加者の作品のマーケットなどを主張したのだが、全くほかのメンバーには響いていなかったようだった。
今思えば、1回の忘年会で変容を起こなんてたいそうな事、初めましてのメンバーと初めてのプロジェクトで叶えようとしてたんだからどれだけ高望みなんだ私。
結局、時間も限られているのでこの合宿の中心の登場人物である、マニー(画面の外では初対面!)、もじょうさん、案内人のプロ・テインのトークとお食事がメインというシンプルなプログラムに落ち着いた。
ミーティングを重ねて気になったことが、意思決定のプロセスだった。
一応リーダー役をももさんが申し出てくれたものの、メンバーの意見を尊重する姿勢の委員長だったので、それぞれの意見が異なった時どうやって一つに決定するかを最初に決めずにミーティングが重ねられていた。そのため、全員意見を言いました、別々の意見が出ました、で、どうする?になることも多く、それがミーティングが長時間化した理由の一つだったのかなと今では思う。
じゃあ多数決にするのか?ただ、今回は宇宙銀行の頭取が主導の合宿。私は多数決が本当に近代の私たちの国にとっていい選択をできていたかに疑問を持っていたので、なんでも多数決で決めればいいでしょとは思えなかった。
このサービスや物があふれかえっている社会で私たちは圧倒的にその受け手でいることが多く、それがどういうプロセスで提供されているかを想像もしていなかったのだと思い知らされた。
実際にイベントをやろうとしてやっと「じゃあ自分たちで決めるならどうしたい?どうすると実現できる?」を一から問いかけるのだ。そりゃ時間がかかるわ(ため息)。
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