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稲荷製作所特別報告書~2022年2月4日~

以前の有料記事を限定的に公開します。明日にはマガジン限定に戻ります。

※ちうい

明日、有料に切り替えます。
毎月300円の安さなので定期購読をおすすめします(ネタがなくてあまり更新してませんがこれからきます)
Haltech前提(Linkとか他のフルコンでも使えますが機能操作面はHaltechで進めています)
理屈すら知らない人に書いてますのでめっちゃプロやこだわり人の「違う」「そうじゃない」「俺ならこうする」は勘弁してください。
まずは車の制御を人質に取られない楽しいカーライフ(*´Д`)

そしてわざと説明が足りないところもありますので疑問点はコメントへ
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理屈とか抜きにしてフルコンで素早くセッティングするには
『目標空燃比マップ』がキモだと思っています。
短期補正ではなく、燃料マップ構築のための長期学習能力はまさに目標空燃比無しには成り立ちません。

しかし
どうしても車種設定が無い場合は空燃比マップを似た車から探してくるか、ゼロから作るしかありません。


で!(`・ω・´)
これらを『やや解決してセッティングのスタートラインに立つ』ための空燃比マップを書いてみましょう。
もちろん『これで壊すなよ』ってマップですのできちんと走らない場合もあります。
あくまでもスタートラインであり。ここからセッティング必須前提です。


画像1

はい(´・_・`)
こちらHaltechベースマップ初期状態です。
車両については今回なんでもいいです。

マップの横軸が『燃圧kPa』これを『スロットル開度%』に単位を変えます。


画像2

単純に単位を変えただけです。
ここから『301.3』『201.3』『101.3』『83.1より下』の列数値を変化させていきます。

高回転からやります。
通常の市販ガソリン、理論空燃比は燃料が1に対して空気14.7です。
これを25%濃くしましょう。

14.7 × (1 - 25%) = 14.7 × (1 - 0.25) = 11.025

11.0を301.3の列に入れます。回転は無視していいです。

これを繰り返すだけ。

次は201.3の列に
14.7 × (1 - 15%) = 14.7 × (1 - 0.15) = 12.495
12.5を入力。

101.3の列に10%

14.7 × (1 - 10%) = 14.7 × (1 - 0.1) = 13.23

13.2を入力

ここまでがターボ車の領域です。101.3の列はNAなら一番高負荷です。
最後に81.3から下を全て14.7の理論通りの数値を入れます。

終わったら全てのセルを選択して『Edit→Linearise』で整えます。
最後にまた燃圧に単位を戻してみると・・・・

画像3

ね?(´・_・`)
雑だけど当たり前のマップ完成。
ここから点火と燃料をちゃんと決めていくならこれでOK。

低回転は薄いけど理論空燃比まで、高回転になると濃い目の安全マージンが確保されています。

で、これはあくまで『点火燃調を安全に壊さないため』です。


ここから最終的な数値や他のマップの設定、実走行から得られたデータで数値を変化させてみる・・・・
沼は沼ですけど、どんなに便利な機能があっても手で触る部分が残っているのがHaltechのいいところです。


それと「25%とかどういう話?」って思われると思いますが、
単純に安パイと思われる数値を入れただけです。
またメーカーや車種によって単位が違ったりマップが狭かったりします。
このへんも慣れです。

不安な人はまずイジる前にロギングできるO2コントローラーでトレースするのがいいと思います。

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参考数値

 6.0:1 濃い状態の限界
  9.0:1 力なく黒煙
11.5:1 濃い状態でもっともトルクが得られる
12.5:1 安全性とパワーの両立
13.2:1 薄い状態でもっともトルク
14.7:1 理論空燃比
15.5:1 薄い状態でハーフスロットルまで
16.2:1 燃費優先走行時
18-22:1 薄い状態の限界

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そして!もう一度最後に。
これは理屈すら知らない人に向けて書いてますので、プロやこだわり人の「違う」「そうじゃない」「俺ならこうする」は勘弁してください。
だってこれ解説じゃなくて『Haltechの使い方』ですからね?


それでもどうしても!って疑う人はこれで計算したらええよ(´・ω・`)
近い数値にちゃんとなります。
メガスクは使ってないので質問されても困りますけど。

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