身内POG2022感想文

参加者9名、各人6頭抽選式

1位 母メジャーエンブレム(スワッグチェーン)

https://db.netkeiba.com/horse/2020103645/

 ラヴズオンリーミーで抽選負けしたので外れ1位。上位候補のカナロア牡馬はクイーンズリングを最上位に置いていたが初回入札で消えていた……とはいえこちらも1位で申し分ない期待馬。まあ上々の滑り出しだったと言える。

 血統はかなり好みで、2000をこなすかは母の奥の方にいる欧州血統がどれだけ仕事するか次第。配合意図が全く違うだろうし気休め程度だが、母母父にオペラハウスはサートゥルナーリアにおけるサドラーの位置。悪くない。

 マイル向けですと割り切っても出資が集まりそうな馬なのに距離は母より持ちますという関係者評があるのは期待していいのかもしれない。最良のイメージとしては朝日杯→皐月トライアル好走からNHKマイル照準といった感じ。


2位 母ラルケット(ウンブライル)

https://db.netkeiba.com/horse/2020103674/

 ラヴズオンリーミーを取れなかったら2位指名と決めていたシックスイスでまたも抽選負け。ドゥラメンテ牡馬を上位で指名したかったが、この2頭以外の評価は個人的にそこまで高くなかったのもあり3位候補を繰り上げ。結果的にカナロアの二連チャン。

 ロードカナロアは牡馬で割と手堅く有力馬を出す一方で、牝馬のG1実績はアーモンドアイかそれ以外か、くらいの極端さがある。全兄ステルヴィオは期間内(3-2-0-2)でG2勝ちアリなのに対して、全姉ステルナティーアはコマンドラインに惜敗した後は凡走続きというのも怪しさに拍車を掛けるが、どう出るか。

 上に実績があるカナロア牝馬は今年だとシーザリオ、ラドラーダ辺りとの比較になったが、決め手になったのはその中では一番デビューが早そうという一点。6/18の東京千四。ここを勝てばアルテミスか京王杯だろうし、姉と同じく2歳時の貯金で桜花賞・NHKマイルに滑り込みセーフのイメージでやってくれれば十二分に合格点だと言えそう。


3位 母ソーメニーウェイズ(ノットファウンド)

https://db.netkeiba.com/horse/2020103462/

 上二頭がカナロアで固まったことで、2400向けの牡馬牝馬を揃える必要が出てきた。ドゥラメンテ牝馬で最上位評価を急いで確保したが、下位でも取れた感はある。ドラフトの魔物に踊らされています……

 ドゥラメンテ×母父米系は今年牝馬二冠のスターズオンアースにも通ずるトレンド。スターズオンアースの場合はそこより奥が欧州血統なのでそれに対して適正距離は短く出るかもしれないが、その辺はドゥラメンテひいてはエアグルーヴ-ダイナカールのアレに期待。今年のオークスはドゥラメンテ二頭から買っていたように、自分の中でこの血統の評価は一貫している。なお

 同父ではコーステッドとパラダセール、エピファネイアにはなるがレッドファンタジア辺りが悩んだ相手。決め手は厩舎。もちろんさっさとクラシック組に乗れれば良いが、イメージとしてはゆっくり未勝利からフローラSを勝ってオークスを狙いたいような感じ。東京千八や二千は向くと思う。 同等評価のコーステッドが指名漏れ、レッドファンタジアが6位競合だったので、やはり3位は高掴みだったか……?順位はさておき取れたこと自体は満足。


4位 母ラクレソニエール(ルモンドブリエ)

https://db.netkeiba.com/horse/2020103083/

 ドゥラメンテ2トップを抽選で外して、カナロア→カナロア→牝馬と来ていたのでダービーを狙える牡馬の獲得が急務だった。ドゥラメンテにこだわりクイーンビーIIという選択肢もあったが、リスト作成初期に上位候補としてリストアップしたものの、ここまで指名がなかったラクレソニエールに方針転換。

 この母は上があまり走っていないのだが、まあ血が馬場に合っていないとしか言いようがない。父が変わったことで一気にアジャストしてくることも期待できるはず。そんなエピファネイア産駒のトレンドはもちろんサンデーサイレンスの4×3なのだが、それ以上に自分が注目しているのはサドラーのクロスを有しているか。サンプルはまだまだ少ないが、エピファネイアに限らずシーザリオ種牡馬を活かす上で鍵になるポイントだと感じていて、ラクレソニエールを評価する一因でもある。

 仕上がりが極端に早い感じはしないが、秋冬デビューから間隔を空けて中距離戦を使っていくイメージ。もちろん早い段階でクラシックに乗れたら大成功。母の縁でクリスチャンが乗ってくれればこれほど頼もしいこともないだろうが、来日はあるだろうか。


5位 母アユサン(ドルチェモア)

https://db.netkeiba.com/horse/2020101533/

 4位までで手駒の核は完成したので、ここからは割と自由枠。父ルーラーシップ母父ディープインパクトは必ず一頭指名したかった。タッチングスピーチとの検討だったが、何をどう考えてもNEXTキセキを狙っているであろう下河辺牧場の生産ということでこちらに軍配。本来指名が順調なら3位〜4位で行こうと思っていたが、抽選負けでゴタついたのと、場のルーラーシップの評価があまり高くない雰囲気を感じたため、下位に回す。作戦通り無事指名できた。

 キセキのイメージだとルーラーシップはPOGルールでは遅すぎる、長すぎる種牡馬にも見えるが、実はダンビュライトやワンダフルタウンなど、期間中に間に合った期待馬も頭数が揃っている。肌馬はサンデー系なら何でも良いと言わんばかりの懐の深さも好印象で、ディープストキャ全盛期を印象付けた一頭であるアユサンもその例に漏れないだろう。

 洋芝、連戦、ダートなど割と何でもござれなのがルーラーシップ産駒なので、どういう条件を使ってくるか、いい意味で固定観念は無い。もちろん願わくば牡馬クラシックだが、とにかくタフに戦って勝ち上がっていってもらいたいところだ。


6位 母ステレオグラム(レッドソリッド)

https://db.netkeiba.com/horse/2020102909/

 愛人枠。ロゴタイプ産駒を指名する……と見せかけて本命はこっち。ドレフォン×ロゴタイプ全妹。ネタ抜きで朝日杯・皐月賞を狙える血統構成だと思っている。上位指名に値するとすら感じているが、情報量も少なく、俺以外指名するわけないだろうという確信があったので6頭中6位。ドラフトってのはそういうもんです。

 ドレフォンのトレンドと牝系を鑑みればダートでも全然やれそうな感じがあり、そういう意味での手堅さ、潰しの効きそう感は指名6頭の中でも強調できそうなポイント。もちろん芝マイルで勝ち上がって重賞戦線に乗ってきてくれるならそれでも良い。これはPOGだけど、出資するならこういう馬がいいよね。


雑感

 六回の指名で抽選が発生したのは四回、それも全て二人のみと、各参加者の指向はバラけていた印象がある。そんな中で上位で複数回バッティングしいずれも抽選負けをしたのはツキが無いの一言。「ドゥラメンテの後継種牡馬を指名したる!」という裏テーマは早々に打ち砕かれてしまった。

 個人としては適正面でバランスの取れた顔ぶれを揃えられたと思う。POGに限らず血統ロマン派なので、上に活躍馬がいるかどうかよりは母馬の競争実績、ひいてはその血統にウェイトを置いたミーハー指名を(ハズレも含めて)行ったことを自覚している。結果的に重賞馬の弟・妹は2位のラルケットだけ。吉と出るか凶と出るか。

 参加者全体ではハーツクライ産駒の評価が低かったのかな、と感じている。メジロツボネが2位単独、コンドコマンド・シーズアタイガー・ロードクロサイト辺りが揃って指名漏れするというのはかなり極端な結果だった。22年デビュー世代はディープインパクト産駒がほんの数頭のラストクロップしか残せなかった世代であり、本来ディープを予定していたであろう良血牝馬がその他の種牡馬に流れている。ハーツクライはその最大の受け入れ先であり、ディープで活躍馬を出した肌馬のハーツ替わりの成績も決して悪くない。

 もちろん競合を避けた戦略の産物でもあるだろうし、6頭指名という比較的少ない枠では「まだ残ってるならこの辺で指名したろ」が生まれにくかった結果とも言える。余興として指名漏れ6選をPOGグループに追加したが、果たして我々は勝てるだろうか……


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