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生きているうちにやりたい事をやっておく

人生は綱渡りのように思えても、実際にはその綱は地上10cm程度のこともあり、その辺は自分で状況をよく見てみるしかありません。ゆっくりと物事が動いていく時、そのあまりの遅さに歯がゆさを感じるかもしれませんが、それはそれで良いのです。

 人は時に、大きな変化を嫌います。それは、引っ越しが夜逃げ同然に行われるにしても、その前に何らかの準備をするのと似ています。もちろん駆け落ちも夜逃げも、表面上は突然起きたように見えますが、実際にはその素地、下地があり、起こるべくして起こります。何か持ち出そうとして本当に大事なものをまとめておくかもしれません。二度と会えなくなるかもしれない人々に会ったり、話をしたり、顔を見たりしておくこともあるでしょう。

 その点は、この世を離れる時と同じで、何らかのサインや予兆もあります。人はまれに、事故や天災で突然誰かを失います。ですから、よく会えない人には、会える時に言いたい事を伝えておく。その人とやりたい事をやり、伝えたいことを伝える。いつでもいいと思わないこと。

 やり残しを残すことで、その人との接点を保存しようとすること。もちろん様々な意図で相手との間に「やり残し」を置いておくのもわかります。全てを終えてしまうと、相手とのつながりがなくなってしまうように感じるからです。とは言え、どんな事も、お互いの肉体がなくなってしまえば、それがある時にできる事はなくなってしまいます。肉体があるうちにできることが、できなくなってしまうのです。

 人はさほど、死について考えることはありません。でもやがてはこの世の人生を終えて旅立ちます。それまでにできる事はたくさんあり、少なくもあります。本当にやりたい事とやらねばならない事を優先しつつ、人生を楽しみましょう。

 ありがとうございました。(2023.2.25)


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