心のための薬箱を用意しておく

何かしら不安があっても、なるべく気にしないように努めつつ、物事に対処します。心を落ち着かせるとはそういう事で、その方が何事もうまく対応できるし、霊性に判断できます。問題や悩みを抱えている時は、どうしてもそのことが頭の隅にあり、そのせいで否定的な気持ちになります。

赤ん坊のことを考えて下さい。大抵の赤ん坊は不安はなく、ただ肯定的な気持ちでいます。もちろん、空腹をすぐ満たしてもらえなかったりすれば、不安も湧くかもしれませんが、大人達が気付いてきちんと対応してくれるので、すぐに解消されます。今のあなたは大人であり、赤ん坊の面もあります。自分で自分のニーズを満たさなければなりません。それは少し大変かもしれませんが、それでも自分を満たそうと努めれば、その努力が必ず結果を出します。

楽しい気分を保つために、何らかのアイテムを持っていたり、その方法をいくつか覚えておくと便利です。いつでも不安になったら、そのアイテムを使ったり、取って置きの方法を試します。風邪を引いたときに薬箱から薬を出すように、あるいは肩が凝れば揉みほぐすように。そうやって自分を快適な状態にしてあげると、抱えていた問題もさっさと片付き、それがまた心の平和につながります。ですから自分が心身共に元気な時に、そのアイテムと手段を用意し、薬箱に入れておきましょう。

人は何かで失敗したり、挫折すると、へこたれます。でもそれは大抵一生続かず、一時的なもので終わるでしょう。その継続する時間は人それぞれで、問題にもよります。そういう時にも薬箱を使います。お気に入りの音楽、短編小説、映画や動画、小さいお菓子……。いつでもそういったちょっとしたものが用意されていると、それもまた、心の平和につながります。将来病気や怪我になることを想定して何か用意するのは不吉だと思うかもしれませんが、そのおかげで大難が小難になるかもしれないので、深く気にしないでください。

ありがとうございました。(2023.4.25)

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