
OEM代行業者の選び方とポイント
今日はOEMを行う上で付き合いが重要となる代行業者の選び方についてお伝えします。
そもそも代行業者ってなぜ利用するのか?
中国輸入を始めるにあたり、当たり前のように代行業者を選ぶと思いますが、そもそも代行業者を本当に選ぶ必要があるのかを考えてみる必要もあると思っています。
なぜなら大手のメーカーであれば自社の海外法人や自力で検品会社やフォワーダーを準備して中国工場からコンテナ等を使い輸入しているケースも多いからです。
いきなり自力で輸入まで全部やるのは正直とてもハードルが高いと思いますのでまずは代行業者を使って中国輸入の流れを理解し、OEMで実績を上げるのが良いと思います。
個人や小規模で運用しているOEM事業者にとって代行業者はとても頼りになる存在だと思います。
代行業者を使うメリット
代行業者を使うメリットは以下の点が大きいです。逆に言うと以下が自力でできる人であれば将来的には代行経由ではなく自力で輸入手配を行うことも可能となるでしょう。
1.中国語が出来なくても大丈夫
中国工場の担当者とチャットでやり取りをすることがOEMでは重要になってきますが、このやり取りを代行業者経由で対応できる点はとても助かると思います。
正直商品の仕入れだけであれば工場の担当者とやり取りする必要なく、1688等を見てそのまま発注すればいいのですが、OEMとなると材料の変更やデザイン、設計等の仕様変更、MOQや試作や金型製作等、確認することが多岐に渡るためやり取りも頻繁に行う必要があります。
代行業者の担当者がOEMについて理解が高く、工場との折衝もスムーズに進めてくれるような人であればかなりOEMがしやすくなるでしょう。
2.品質管理を担ってくれる
OEMでまとめて発注したものの不良率が多くてクレームの嵐になってしまった。という話はよく聞きます。
OEMの場合、品質管理についても自社で責任をもって行う必要があるので、代行業者と協力しながら工場側での管理を強化し、最終の検品等で不良品が日本に来る前に止めることができる仕組みを作っておくことが重要です。
具体的に言うと、製品図面、品質管理の書類(工程表、QC工程表、検査基準書、作業標準書)等を整えて工場側に実施してもらう必要があります。これらの書類は工場側が作成するケースもありますが、多くの場合工場にヒアリングを行いながら自社で作成し両者間で保有するという形が良いでしょう。
また代行業者では検品作業を行ってくれる所が多いので最終出荷前にはしっかりと検品を行い間違いのない商品を日本へ送ることが重要です。
3.物流サポート
個人や経験がない場合、中国から日本への輸入手配のハードルはとても高いと思います。
その際に代行業者を活用して輸入を進めることでスムーズに商品の輸入ができます。
もちろんFBAへの対応を行っている所が多いので直接FBAへの納品も可能ですし、輸送方法も飛行機、船で選ぶことができます。
緊急性や商品の重量、体積等から輸送方法を決めることが良いと思います。また物量が増えるとコンテナ便を手配することができるようになりますので輸送コストも下げることができます。
良い代行業者のポイント
ではたくさん存在する代行業者の中でどんな代行業者が良い代行業者か判断する私なりのポイントをまとめてみました
①担当とのやり取りがスムーズ
OEMをやっていく場合は中国工場と頻繁にやり取りを行うことになります。仕様の決定やサンプル手配、試作、量産の仕様などこまめなやり取りが必要になるのですが、その際に代行業者の担当の方が丁寧でスピーディーに対応頂ける方だと安心です。
担当者とのやり取りはチャットワーク等のツール、メール、独自のメッセージシステム等、様々です。できれば過去のやり取り履歴が見やすく返信もすぐにできるチャットワークやスラック等のチャットツールでやり取りできる所の方が良いと思っています。
正直代行業者の担当者はその経験も製造知識のレベルも様々で基本的に担当者を選ぶことができませんので当たりはずれはあると思います。担当を変更してもらうことも可能な代行業者もあるようなので担当者との相性があまりよくないと感じる場合はそのような依頼をしてみるのも良いでしょう。
②手数料が安い
手数料の考え方は
1.注文手数料
2.配送手数料
3.その他サービス手数料
の3つを見ないといけません。
注文手数料は発注代金の 〇%(5%等)という形のところもあれば、月額固定で〇〇円というところもあります。
この場合は自分の発注金額と手数料を見てどちらの形が自分に合っているか考えてみると良いでしょう。
例えば月100万円の発注金額があるのであれば商品代金の5%だと5万円が手数料になります。その時月額制だと3万円だった場合は月額制の方がお得となりますので月額制を選んだ方が良いでしょうし、そこまで発注金額が無いという場合は発注代金の〇%の形の方が経費を安く抑えることができます。
③為替レートが安い
代行業者経由で中国で商品を購入する場合まず代行業者で両替してもらい、それを使って仕入れを行うことになります。
その際の為替レートは代行業者によって差がありますのでチェックしておくと良いでしょう。
その際に見るのはTTS レート(円を外貨に替える時に適用される銀行為替レート)と比べてどの程度高く設定しているか?
です。例えばTTSレート1元=20円の場合、代行業者の設定レートが21円であればTTS+1円(5%)となります。
私の知る限り
TTSレート+0.5円 ~ TTSレート+1.0円
あたりであれば良心的であると感じますがそれ以上設定しているところは為替レートで費用が他よりもかかるということになりますので注意が必要です。
④オプションサービスが豊富
OEMをやっていると仕入れ以外にもいろいろと対応が必要なことが多くなってきます。
例えばオリジナルパッケージを作ったり、ショップカードや説明書を同梱したり、細かい検品を実施したり、複数の工場から部品を買ってきてセット組みを行ったり、一部の商品を在庫保管したり。というケースです。
このような様々なケースに対応が可能な代行業者が良いと思いますので事前にオプションサービスの内容は確認しておくと良いでしょう。
⑤検品レベルが高い
仕入れた商品を代行業者で検品を行うケースも多いです。特にFBA直送の場合は中国側でしっかりと検品を行うことが重要になってきますので代行業者の検品技術も重要となってきます。
検品レベルに差があることも多いので代行業者独自の検品サービスのレベルと内容を確認し、それ以上の対応が必要であればオプション検品という形で自社で準備した検品内容、項目に沿って検品を実施してもらうと安心です。
おすすめの代行業者
OEMに対応している代行業者は多いので一概にどこが一番良いというのは言えません。
サービス内容、料金等を複数社から比較して自分に合った代行業者を選ぶのが大切かと思います。
個人的にはTHE直行便はプランも豊富で料金も良心的で使いやすいと思います。
THE直行便のおすすめポイント
①コストダウンができる
実際に使用しているんですが、担当者の方が積極的に価格交渉を中国工場と行ってくれることが多く助かりました。結局中国工場とのやり取りは代行業者に任せることが多いので代行業者の担当の方が積極的にこちらの立場で交渉してくれるのは凄く頼もしいです。
国際送料が安いのも嬉しいポイントです。取り扱っている規模が大きいからか、他と比較しても国際送料が安いと思います。特に海源便をメインで使用している方は安価に設定されているので良いと思います。
②品質が高い
日本の検品会社ASAHI LINKと提携しているため検品がしっかりしています。この部分は中国の小規模な代行業者や他社では弱いと感じていたこともあったのですがTHE直行便はしっかりしています。
特にアパレル等の縫製品は作業員の手作業で作っている部分が多いので検品をしっかりとしていないと不良品が混ざってしまう恐れが高いでしょう。その点THE直行便は検品機能がしっかりと体系化されているので安心して依頼できます。
③付加価値サービスが多い
代行業者の基本的なサービス(仕入れ代行、輸送代行)以外にも付加価値を高めるサービスが手厚いと思います。
例えば撮影サービスやこだわった高級感のある梱包資材を選べるサービス、洗濯タグの作成等あったら嬉しいと思うサービスが多く利用価値が高いと感じました。
④他社にないオリジナルサービスも充実
プランによりますが、週末でもすぐに対応してくれるものがあったり、韓国、タイ、イタリア等から商品を仕入れることもできるので他社との差別化戦略を取りたい時に中国以外の仕入れ先を確保できていると強みになるでしょう。

プラン別の特徴
THE直行便のプランは4種類あるので自分に合ったプランを選ぶことが大切です。
エコノミープラン
システムを使って手軽に仕入をしたい人に向いています。OEMというよりは中国仕入れで多品種を取り扱いたい人等は良いと思います。
スタンダードプラン
OEMを始めたての時はスタンダードプランからはじめるのが良いと思います。入庫出庫費用も0円でLINEでの商品推薦サービスもあるので仕入れの参考にもなるでしょう。
ビジネスプラン
実績がついてきたタイミングでビジネスプランを検討するのが良さそうです。手数料が低いのでコストダウンにもつながりますし、チャットワークで専属担当スタッフとのやり取りが可能なのでOEMの詳細についてのやり取りも可能となります。
ファーストプラン
土日も対応が可能で担当者の変更も無制限で可能となるので、とにかくしっかりとしたプロの迅速な対応を望む場合はこのプランが良さそうです。
全くの初心者の場合スタンダードプランでとりあえず中国輸入でものを売ってみる経験を積み、OEMで1商品しっかりと作りこみたいというタイミングでビジネスプランに変更する等の展開を行うのが良いのではと思っています

スタンダードプラン

ビジネスプラン

まとめ
いかがでしたか?
今回はOEMの代行業者についてお伝えしました。
代行業者はOEMを進めるにあたり重要なパートナーになりますので、良い代行業者を選んで関係を構築することがOEM成功へのポイントになると思います。
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