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洗濯物を干すのが楽しい

以前の家では、ちょっと洗濯をするのが憂鬱だったのだが、ここ最近、洗濯物を干すのがとても楽しい。1度洗濯機を回しても、他に何か干すものはないかと探したくなるぐらい楽しい。

これは、蚊にも蜘蛛にも悩まされない、ベランダのお陰だ。

以前の家では

以前の家は、100%部屋干しだった。その主な理由は、物干しのあった庭に長期に渡って大量発生する蚊と、獲物が豊富な庭を狙って即座に巣を作る蜘蛛のせいだった。蜘蛛の巣は、朝取り除いても、昼すぎには新たに出来ている。洗濯物を干すたび取り込むたびに、蜘蛛の巣を払っていた。蚊と蜘蛛の戦いは、私から外干し意欲を、完全に奪っていった。

以前の家での洗濯物は、物干しスタンドに干していた。それは、幅80cm高さ180cmの2つの木枠が蝶番で繋がっていた。干すスペースは狭く、その木枠をL字にする形で使っていた。

そこに洗濯物を干し、衣類乾燥除湿器で乾かすのだが、湿度の高い家だったので、乾くのに非常に時間がかかった。少しでも時間を短縮しようと、ほぼすべての洗濯物は、干す前に30分ほど乾燥機をかけた。それをしないと部屋干し臭がひどかったのだ。乾燥機NGマークがある場合も無視して、軽く乾燥させていた。

衣類乾燥除湿器の風は、物干しスタンドの端から端まで届かせることが困難だったので、乾燥の最中に時々洗濯物の順序を入れ替えていた。シーツなどの大物はたたんで干すしかなかったが、それも乾燥途中で外と中を入れ替えるようにたたみなおしたりしていた。

そんな手間をかけても、パリッと乾くことは少なく、納得して洗濯物をたたむことは、あまり出来なかった。

そして現在

今の家のベランダに2か所ある竿掛けの間隔は、240cm。以前の家で使っていた物干しスタンドの80cm×2から240cm×2への変化ということで、単純計算で長さは3倍だ。これによって、洗濯物同士の間隔を大きくあけて干せるようになった。間隔が広がることで、風通しは良くなり、乾きは格段に早くなった。湿度も低い。もう30分の事前乾燥とは、さよならだ。

物干しの形状が、L字から直線に変わったことも大きい。私は洗濯物を平らな四角にたたむという作業が、とても好きだ。だが、シーツなど大物をL字で干すと、どうしてもどこかにシワが寄って、キレイな四角にならない。今はピンと干せる。たたんだ四角も完璧だ。とても嬉しい。

さわやかな風が吹く明るいベランダで大きなシーツを干していると、心から幸せだなと思う。この家に引っ越すことが出来て、本当によかった。

とはいえど、少し前までは花粉症なので部屋干ししてたし、そろそろ梅雨のぐずつく季節になるので、再び、外干しは減るかもしれない。そして梅雨が終わったら、蒸し暑い夏がやってきて、流石に蚊も飛び交うだろう。

だから、この洗濯物干しの楽しさは、わずかな期間かもしれない。それでも、やっぱり、シワなくパリッと乾くステキさは、格別だと思う。


トップ画像はいいのがなかったので、2021年に撮影した私の好きな花・紫陽花の写真を掲げておく。今年は梅雨が遅いので、水分不足で紫陽花がしおしおで美しさに欠けていて残念だ。

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