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落ち葉の季節にふと思ったこと

色とりどりの落ち葉の楽しみ

12月に入り、紅葉は見上げて鑑賞するものから、足元を彩るものへと変わりつつある。赤や黄色に彩られた落ち葉の中を歩くのは、この季節ならではの楽しみである。

我が家は地下鉄駅すぐの立地でありながら、緑豊かな丘陵地に建つマンションである。

緑に覆われた庭

隣の家との隔たりを作るのは大きな落葉樹たちであり、紅葉の季節になると共用の外階段は、色鮮やかな落ち葉に覆われた。

あっという間に積もる落ち葉を、毎日のように掃除するのが、私は意外に好きだった。落ち葉に埋まる風景を撮影するのが楽しかったし、ただただ葉っぱをかき集める作業は、気分転換に最適だったからだ。

階段に積もった色とりどりの落ち葉

伐採された生垣

ところが、昨年から落ち葉掃除の習慣は無くなった。生垣の落葉樹がバッサリと切られてしまったからだ。高さ7~8メートルはあったであろう木々は、半分以下の高さになり、幹だけが残された状態となった。

そして、ある朝、散歩に出かけて、はっとした。同じ管理下にある隣のマンションは、以前と変わらぬ林のような生垣のままだったのだ。

そもそもこの地域は、NPO法人による森づくり計画の隣接地で、雑木林の中に住宅が建っているようなものだ。この風景を好んで住む人も多い地域に、何故、木々を憎むかのごとく排除する人々が住んでいるのだろう。

確かに私も、力強く素早くはびこる雑草は排除したい。光を遮る枝を切り落として、太陽の恵みは取り入れたい。草木を伸び放題にしておいてよいとは思ってはいない。でもねぇ、でもなぁ。

とりあえず、現状を記録として残すために、同一管理下にあるマンションそれぞれの生垣を、同一日時に撮影して並べてみた。スカスカになった樹木の寒々しい風景に、ちょっとした狂気を感じている。

(隣の生垣を見て、後半、書き直し、タイトルも変更しました)

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