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ChatGPTにプログラムをお願いしてみた

最初に、この記事は、ChatGPTなどのノウハウについて語るものではない。具体例は何も書いていない。単純に「感想」であることを、お断りしておく。

ChatGPTでGASを学ぼうとする

ここ最近、ChatGPTでGAS(Google Apps Script:Googleのプログラミング言語) を操る方法について勉強したいなと思い、本をひとつ購入して、そこに書かれている課題を進めていた。しかし、これが全く楽しくない。

そもそも、本と同じプロンプトをChatGPTに打ち込んでも、その結果は微妙に違っていたりするし、そのどこがどう違うのかを確認するのも、とってもめんどくさい。

本の課題も、私の仕事では発生しない作業なのもあり、ただただ「打ち込み→ソース確認→動作確認」の繰り返しをしてるだけで、何も頭に残っていかない。

あまりに辛くて、結果的には課題を半分ほど試しただけで、本は「積読」の仲間になっていった。

ChatGPTでVBAを作る

ある日、とっても手のかかるExcelのデータ整理の仕事がやってきた。手順は思い浮かぶが、約1500あるデータから特定の値を抽出したり、色を数値に置換したり、表の形式を変更したりと、かなりめんどくさい。

ちょっとでも時間を短縮しようと思い、部分的にVBA(Visual Basic for Applications:Microsoft Officeのプログラミング言語)を使って処理しようと思った。定期的な仕事でボリュームもあるならフルVBAにするが、単発&データ量は少なく、工数を考えると無駄なので、ちょっとだけVBAに頼ることにしたのである。

私はVBAをゼロからがっつり作れるわけではないので、過去作成したVBAを変更したり、検索して類似コードを流用して作成するのが、今までのやり方なのだが、ふと、そっか、これぞChatGPTにプログラムをお尋ねしてみる良い機会じゃないかと思いついた。

どうお願いすべきかはよくわからなかったので、ふつーの文章で依頼文を書いてみた。例えば「A列にある6(土)、18(火)などのデータから数値の部分のみ抽出して置換してください」みたいな感じだ(実際にはもう少し細かく具体的な指示をしている)。

するとChatGPTは数秒考えた後、最初に私の指示内容の要約、次にVBAのコード、最後に作成したVBAの説明をするすると表示してくれた。わずか数分。自分で作ったら数時間かかる作業だ。

出来上がったコードを斜め読みして、まぁ、大丈夫そうかなーと思えたので、早速、Excelで動かしてみた。一瞬で作業は完了。自分でVBAを作った場合、エラーが発生して修正にかなり時間を割くことが多かったので、何だかとっても驚いてしまった。

更に、もっとコンパクトに出来そうだなーと思ったVBAを「簡潔にまとめて」とChatGPTにお願いすると、ちゃんと無駄を省いて短く整えてくれる。

そうか。ChatGPT、かなりお仕事をお任せ出来るんだ。

俄然、ChatGPTでVBAを作るのが面白くなって、どんどんVBAを作ってもらった。結果、その仕事のほぼ90%はVBAで作業出来るようになった。たぶん、この仕事について自分でVBAを作ろうとしたら1週間はかかる。いや、もっとかかる。それがほぼ1日で終えられたのだ。スゴイ。

学ぶって難しい

ところで、私は無料版を使っているので、GPT-4oを5時間ごとに10回使うことが出来る。使い切ってしまうと自動的にGPT-3.5に切り替わるのだが、これが思いっきり違う。GPT-4oは頼もしい同僚となってくれるが、GPT-3.5を仕事仲間とするのは、残念ながらちょっと辛い。

この10回制限だが、これも学びにとっても役立った。10回なんてあっという間だから、知恵を絞って出来る限り効率よく解答が得られるように、文章を考えなければならない。最初はあたふたして即座に10回使い切ってしまったが、だんだんコツがわかってきて、最後の方はかなり無駄のない文章が作れるようになったと思う。

やっぱり、何かを学ぶなら「習うより慣れろ」だし、「頭を使って考えろ」だなぁ。ただ、これって、結果が出て初めて「ああ、そういうことか」と気づく。今回も本で学ぼうとした時には、この2つを十分考慮して始めたつもりだったのに、結局「習う」に終始して何も身につかなかった。

効率よく学ぶ方法を見つけるのって、本当に難しい。

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