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愛猫からのメッセージ

2023年4月7日朝、愛猫・チャ太郎が逝った。19歳10か月と13日。人間なら90代半ば。こんなに長く一緒にいてくれたことに感謝しつつも、やっぱり、寂しくて悲しい。

昨春、体重が激減。トイレに全く問題がなかった子が9月23日に初めて失禁して以降、いつどうなるかわからない日々が続いた。4月6日の夜、ぐったりした姿を見届けてから起きた朝、動かないお腹を触って亡くなったと悟った。ひとしきり夫と2人で泣いた後、用意してあった箱に納めて、動物霊園のあるお寺で葬儀をした。驚くほど立派な祭壇の前で、お坊さんの野太い読経を聞きながら、野良猫として生まれた子が、こんなに長生きして、こんなにちゃんとした葬儀をあげてもらえて、ただただシンプルに「よかった」と思った。

夕方、同じマンションに住むネコ友達が、お花とお菓子を持ってお見舞いに来てくれたので、それらを飾るために簡単な祭壇を作った。「そういえば」と夫が出してきたのが、2012年、facebookで私が写真を応募して採用された「本気出す日めくり」のカレンダー。それぞれの日に1枚のネコ写真とネコ格言が書かれているのだが、チャ太郎のページにはこうあった。

終わりよければすべてよしにゃん。
明日から本気出すにゃん。

それを見て、思わず、夫と大笑い。ああ、確かにそうだね、いい終わり方だったよね。ありがとう。いいメッセージだ。そう言ってもらえて、心が晴れたよ。まだまだ波のように寂しさは押し寄せるけど、悲しみに溺れないように、しっかり前を向いて私は歩く。


2012年11月7日 届いたカレンダーと一緒に記念撮影

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