あなたはどちらのヨンジュンさん?

長らく、「ヨンジュンさんはパリジャン派だよ」というどこから湧いてきた発想か忘れた謎派閥に属していたのですが、ここにきてあの笑撃…いや衝撃の迷…いや名作、Suger Rush RideのMVをみた日から「ヨンジュンさんはバリジャン派だよ」の自分が湧いてでてきて、毎日パリジャン派とバリジャン派で拮抗していて困っていたので、アンケートを取りました。

パリジャンとバリジャン

期限は一日間に設定し、深夜にアップして、昼頃にはパリジャン派が勝っていたのですが、僅差でバリジャン派が勝つ結果となり、なんか改めて「シュガラッシャはすごい…」と思いました。
もしかしたら単純にパリジャン派の人は朝型で、バリジャン派の人は夜型なのかもしれません。なんかわからんがそうっぽい。
パリジャンとバリジャン。あなたはどちらのヨンジュンさん?

・パリのヨンジュンさん

1999年9月13日生まれの23歳。長い長い足で颯爽と石畳を闊歩する姿に、パリっ子たちの目はいつも釘付け。学生の頃は、ピンク色の長い髪がトレードマークだった。本人にチャームポイントはどこ?と訊ねると、「すっきりとした一重瞼と笑顔。へへ」って、はにかみながら答えるよ。

とってもおしゃれ。おばあちゃんのクローゼットの中で見つけた、首元に一輪の赤い薔薇のワンポイントのあるニットが大のお気に入り。25歳までに、このお洋服のような一輪の薔薇のタトゥーを彫りたいなと計画中。胸元がいいかな、二の腕がいいかな。太ももでも素敵かな?おばあちゃんちの小さなお庭に咲いてる薔薇を身体に沿わせて、悩んでみる。

パリのヨンジュンさん


早起きは得意だけど、お洋服選びに時間がかかり、出勤はいつもギリギリ。毎朝フランスパンを齧りながら「いっけなーい💦遅刻遅刻💦」してる。まだ服飾学生だったある朝も「いっけなーい💦遅刻遅刻💦」していたら、前から歩いてきたとてつもなくのっぽの男の子にぶつかり、なぜか意気投合。やがてひとつ下の彼とはルームシェアをする仲に。

しかし彼はある日突然、「バリに行く。探さないでくれ」と書き置きを残し、消息を絶つ。本当はとてもとても寂しかったけど、またどこで会えるでしょ、と自分に言い聞かせながら日々に忙殺され、数年がたった。ある日ふらりと時間潰しに入った映画館で隣を見ると、美しく大人っぽく成長した、別人のような彼の姿が。眉間に皺を寄せ、まるで知らないひとみたいだ、と思っていたら、よく見たら一生懸命にバッグの中に散らかしたお菓子を拾っていた。

パリのヨンジュンさんとパリのスビンさん


本当にバリに行っていたのか、実はパリにずっといたのか、何故前触れもなく突然いなくなったのかは分からない。けれどこの日以来ふたりの、息をするように隣同士で過ごす日々が再び始まった。

・バリのヨンジュンさん

森の奥地の、地図にはのっていない、憲法なんかは通じない、とある村に住んでいる。1999年9月13日生まれだけど、戸籍も暦もないので本人も誰も知らない。基本的に全裸で、草原や森や川の中を飛び回り泳ぎ回り、元気いっぱい過ごしている。

自然にそうなるウルフカットと石や動物の骨、お花で自作したネックレス、海と空の青を映したような色の瞳がチャームポイント。全裸だが、とってもおしゃれ。
しかし村には古来より、青い目のこどもは災いをよぶという伝承があり、幼い頃に一度生贄とかにされかけた。いざ生け贄にしようとしたら逆に山火事が起こって以来、神格化されて崇め奉られてる…らしい。

バリのヨンジュンさん


刹那的な旅に出かけ漂流してきた4人の大学生の「彼ら」のことをとても気に入り、「とっておきの場所」へ案内してくれる。たまに迷い込む異邦人に対して、そんな気に入らなくてもその辺に生えてた木の実とかをいくつか与えてくれる心優しい性格だが、なんとなく気に入らなければ、容赦なく放置して帰宅するシビアな一面も。

お気に入りの寝床は木の上で、陽が登れば起きて、陽が落ちれば寝る時も、焚き火をしてしばらく寝ない時もある。
「とっておきの場所」に自生する果物や花の蜜で、毎日シュガラッシャ(湾曲な表現)している。お魚をとって食べることもたまにある。神格化されて崇め奉られてるので、多分欲しいって言えば即誰か取ってきてくれるが、欲しいものは自分で調達したい。

夜寝る前には毎日、明日も森の仲間たちが元気に暮らせるようにと、祈りをささげおまじないをかけます。優しくて穏やかな子。しかしいったん怒らせると、全力で呪いをかけてくるので要注意。

おまけ

・日本のヨンジュンさん

日本のヨンジュンさん

突然、日本のどこかの、海の見える町に現れた青い天使。青い髪と常に出ているパンツ、ジーンズからとりだす、髪と同じ空色の、くしゃくしゃのタバコがチャームポイント。1999年9月13日生まれだけど、町の人は誰一人、彼の年齢も誕生日も知らない。常にパンツが出ているけど、とってもおしゃれ。
町のはずれにある、とある純喫茶がお気に入りで、よく出没。お腹が冷えてしまうことを心配した喫茶店のマスター、ツネ子さん(78)がこさえてくれた腹巻きをしていることもある。
昼間からふらりと町中に現れては、のらりくらりと住人と会話をし、時には人生相談になんかテキトーに乗ってみる。神出鬼没、正体不明のこの存在を、町の人はみんな愛している。


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