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空気階段単独公演「無修正」を見に行った/エレ片すごいぞ

めちゃくちゃ面白かった。

やはりテレビだけ、ラジオだけではできないネタというのがある。それは、コンプラ的なことだけではなくて、笑いの性質として、狭い範囲であればあるほど深く刺さるということだと思う。

それを思ったのはNON STYLE石田のインタビュー記事を帰り道で読んだからである。単なる受け売り。

NON STYLEの漫才が万人受けする理由として、自分自身で「限りなく常識のラインを下に下げているから」と解説している。自分が空気階段の単独公演でのネタが面白く感じたのは、「毎週空気階段のラジオを聞き」「7,000円出して」「子どもを実家に預けて」「仕事を早退きし」「平日の夜行くような」自分みたいな客を相手にしているからなんだな〜というのが理解できてものすごく腑に落ちた。
それはお笑いに限らずの話で、ディズニーリゾートだって幼少期からディズニー映画を見、たっかいチケットを買い、京葉線へのなっがい廊下を歩き、混雑するパークに長居することであの場を共有してみんな楽しんでいるのだ。ディズニーという夢を持ったおじさんとミッキーマウスというかわいいキャラクターなのか、水川かたまりという夢を持ったおじさんと鈴木もぐらというかわいいキャラクターなのか、という差しかないのだ。

コントに話を戻すと、テレビでは引かれちゃうような二世タレントの悪口や最近流行りのキャラクターを裏切らせてコントに乗っけるネタがあったけど、劇場という閉じた場で悪意を共有してるからこそ良いもんだよな〜と思う。笑うってことは共犯者なんだもの。

それに対してNON STYLEの普段やってる漫才は、共犯者を作らない笑いというわけで、それはそれで素晴らしいことだと思う。(単独とかでは悪意のあるネタをやっているかもしれない。見たことないのでそこはわからないけど)

あと、空気階段の単独を見に行って思ったのはエレ片コントライブの幕間映像のクオリティの高さ。毎回あんなに映像で爆笑が起こるってすごいことなんだと思うのでみんなエレ片も見に行ってほしい。

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