見出し画像

人に期待しない

以前、ラジオを聴いていたら「同じマンションに住む若夫婦が駐車場の雪かきをしてくれないことに憤りを感じている」という旨のメールが読まれていた。
それを聴き、このメールを送った人は若夫婦に対して雪かきをしてくれることを期待してしまっているのだなと思った。
私の意見としては、人に期待するだけ無駄だから即座に期待することをやめ、自分でするしかないのだと割り切るべきだ。
マンション内のルールとして、住民が交代で雪かきをすると決まっているのであれば話は別だが、ルールとして決まっているのではなく、モラルとして言っているのであれば、割り切り他あるまい。
同じマンションの住人という程度の関係性の人間に期待する方が間違っていると言わざるを得ない。
そもそも、どれだけ深い関係性があろうとも人に期待するべきではない。
「人に期待しない」と言うと、人を信じない冷たい人間と勘違いされることが多いが、そうではない。期待と信用は別物だ。勘違いする人は、それを理解していないのだろう。
期待は、相手が自分の思い通りに動いてくれる。もしくは、自分の望んだ結果をもたらしてくれると思い描くことだ。ここに、相手の人間性や実績は関係ない。
それに対して、信用は、過去の行為や実績から相手を信じれると判断すること。つまり、相手のこれまでの行いを判断材料にして、任せるということだ。
ここで大事なのは、過去の行為や実績から相手を信じるということと、任せるということだ。過去の行為や実績から、この人にだったら任せられると自分で判断したのだということ。また、相手に一任しているのだから自分の思い通りにならなくても、仕方がないということ。この2つを理解していないと信用ではなく、期待になり、思い通りにならなかった際に憤慨することに繋がる。
「人に期待しない」と生きるのは楽になる。何故なら人に苛立ちを覚えることが減るからだ。
するべきは期待ではなく、信用である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?