ジャックジャンヌ面白さ言及根地ルート選択オタク
この文章の内容
スペック こういう前提のもと、これから書くようなことを思ってましたよ、みたいなところの説明です。
要は未知の要素ばかりのコンテンツだが面白いだろうでやった結果の記録です。
面白かったし、下記からはジャックジャンヌプレイ・根地ルートを通った際に受け取れる情報がかなり散りばめられている。
1 ジャックジャンヌ全般おもしろさ
ジャックジャンヌはかなりおもしろゲームですね。
といったことを、まだジャックジャンヌを半分も食べてられていないであろう状況で言うのもなんだとは思いますが、おもしろゲームだなと断言できますよね。
・公演おもしろさ
内容に踏み込んだ話をすると、個人的には秋公演がべらぼうに良いなあと思ってます。
秋公演までの世長って立場的に見ててかなり胃が痛い感じだったよね、というのを覆すめちゃくちゃ大きいカタルシスだから、かなり安心したしサイコ〜と思ったのがある。
それに加えて演技もだな…。世長自身の演技もまあ然りなんだけど声の演技がすごすぎてビビってしまいましたね。ジャックジャンヌは声優すごさをたびたび実感するゲームだったけど秋公演は特にそうだった。
演技のギャップでビビらすのも、ハロウィンテーマにちなんで驚かしてやろうみたいな思惑があったりするのかな。と深読みしています。
・そのほか(夏合宿)
あと良いなの感情を書ける部分を挙げたらだいたい夏合宿になった。夏合宿っていいですよね。
ここは全体通してもかなり良かったところかも。日常的にこういう会話しててほしすぎるよ〜
それがメインの話ではない場面で別の公演の話題があるのかなり好きだ。傍から見れば内輪ノリ的かもしれませんが。似たようなニュアンスで最終公演のイザクの口上も良かったなーと思ってます。
それと挨拶のやつ
少しメタ的な意図も感じ面白かったのだけど実際はどうなのかな。
希佐はプレイアブル主人公ではあるけど一介の登場人物なみに自我が与えられているし、難しいところですね。って場面でよかったですね。
あとはロードナイトの水着などで大ビビリしてそこもよかったですね。あそこをスクショしないプレイヤーって一人もいないらしい。
・音ゲー部分
リズムゲームパートやたら苦手だったな。歌パートでも舞踊パートでもどれ押せばいいのか頭がバグってくるので本当に苦手だった。
音ゲ実力ではなく別の脳の機能を使わないといけない感じがあり、それはそれで面白かったけど、おもしろいと思うより先に気が狂うほうが早いですね。
シナリオ感想と比べてかなり浅いんだけど、音ゲ部分がやたら小難しいのもジャックジャンヌの要素の一つだなと思うのでね。
2 根地ルートの感想
・根地黒門
今回のジャックジャンヌプレイは根地黒門のこと好きかもと思って追い続けました(カイさんもギリギリ付き合うまで追いました)。面白かったな。他の何がしかと比較して話すことは不可能ですがいろいろ思いはしました。
根地は初っ端から恋愛NGみたいなノリをビシバシ出していたのが怖かったですね。
変な男だと思って接近した結果、その変な男は恋愛NG心(しん)がアイデンティティに染み付いていた。その事実に怯えることしかできなかった。
・演技
ジャックジャンヌはかなり声優すごさを全面から感じるゲームだというのは前述した通り。
根地に言い寄ろうとなったのもわりとそこから強い影響を受けているかもしれない。根地黒門の口調ってかなりメチャクチャなので。
さして声優オタクと言うわけではないんだけど、声の演技すごいなあで惹きつけられたところがあります。
実際本領発揮したのってルート入ってから というかクリスマス当日のイベントですね。
普通に怖くてめちゃくちゃ喚いていました。
いつもの声色ではなく、真面目というか真っ当な声色で話しているということが、根地黒門の恋愛への自覚とそれに伴う才能の損失をはっきり示しているような感じがあり、根地が発言するたびにヒーと言ってた。
実際希佐と付き合ったあとの根地の声色、まあ普段と変わるわけでもなかったけど、デレというか恋人に甘えるときの声色はかなり今までのそれとは違う感じがあって、よかったですね。
・根地黒門とその父
根地黒門ルート、さまざまありましたが、やはり私は父ともう一度向き合うくだり全般が好きです。
根地黒門を好きな多くの人が同じことを言うかもしれない。根地ルートのトロってそこだから
どう文章にまとめるべきか…と考えると、根地黒門とその父をめぐる話は「解釈」の二文字に尽きるかもしれないですね。
前提として、根地黒門は父の舞台愛や才能を色濃く受け継いでいて、色濃く受け継いでるからこそ、父の「女性との恋愛が演劇愛や才能の破滅に発展する」体験/運命についても同じなのでは? 根地黒門は希佐という女性と恋愛することで才能の一切を失ってしまうのでは? みたいな懸念があった。
黒門が父の体験 もしくは末路を忌避して、再現しないように努めていたのは、その体験が「愛人への愛=恋愛によって舞台愛または才能が恋愛に敗北し、敗北したことに絶望し、自ら命を絶った」という体験だと解釈していたから。(というふうに解釈している)
でも実際には別の解釈があって、父の死は「恋愛に敗北した(殺された)演劇愛 もしくは自身への失望」のもとにあったものではなくて、「わずかながらに残っている、舞台愛が恋愛に勝つ可能性」のために導かれたものだって解釈もできたんですね。
この解釈は言ってしまえば後出しではありますね。この解釈もできるぞ!って状況証拠(ロケハンのメモ)が後出しだったので。でも後出しのタイミングがとても良いですね。
この解釈が持ち出されるまで、ユニヴェール公演の台本作成にとりかかる根地黒門は「根地黒門と根地黒門の舞台愛は、父と同じように恋愛に容易く敗北する」運命からの脱却を図った、脱却して根地黒門の舞台愛はリスタートした、といった風に見えていたんですが。
実際はそうではなくて、「“恋愛によって破滅する”運命を覆すために舞台愛を追った」ところまで父と同じだったわけで。
根地黒門が解釈していたような、舞台愛が死に、失望して自殺するような「父の運命」からは脱却したけど、真に父の運命から脱却していたわけではない。というのがすごく美しいなあと思います。
シンプルにかなりアツい展開だし、それに加え父がロケハンのために海に行っていたというのもアツい。
どうにか言葉を尽くしてもちょっと難しいかも。
根地黒門が最終公演をがんばったのは、父の歩んだ道から逸れたわけではない。「物語的によくない存在(父)を否定する」ということではない。なんというかどうしても否定口調の言い方になるけど、そういう良さですね。根地黒門の解釈と実態はちょっと違っていたねみたいな話だと思っているため。
でも父が救われたわけじゃないんだよな! あくまでも根地黒門にとっての父の存在が「自身の人生を縛り付けるもの」だとかそういうものではなくなったにすぎない。
父はある種救われたねえと感じてるんだけど、救われたのは根地黒門の中の父だとか物語における根地の父とかで、ロケハン先の海に身投げした根地の父ではない。
根地黒門が実は父と同じような行動をとっていて、それでかつかなり良いところに落ち着いたので、ああ父ごとなんとかなったな、とはちょっとだけ思ったんだけど別にそうではない。
似たような行動をとった父と黒門で何が違ったのか、どうして父は救われない末路を辿ったのか と考えるんだけど、シチュエーションがまず違いすぎるし、愛した人間が希佐だったかどうかだよなーというところに落ち着きますね。そうか?
・根地黒門の蘇生
さしあたって、根地ルートの最終公演というのは「舞台人・根地黒門の葬式」みたいな位置づけなのかなあと考えていました。
根地黒門にあった才能が根こそぎなくなり、そんな状態でもなんとか頑張るけども、しかしこれからも舞台に関われるかはわからないね、みたいな話をしていたので。もう舞台人としての根地黒門は終わりか。でもまあ才能はなくとも添い遂げていきはするだろうしいいか。と納得していた。
「玉阪座も断らないとね」って話をしているくだりがけっこう好きなんですけどスクショには残ってなかった。
最終的にはなんとか舞台の才能も戻ってきた、というのはけっこう驚いたところだった。驚いたけどまあかなりハッピーエンドだしいいか、と思ってます。ハピエン厨なんで
伴侶(希佐)が舞台でバリバリ活躍しているけど黒門は舞台からは遠のいて別のなんかをしている、みたいな未来も見てみたかったな。と思うけどそれは捏造IF二次創作の領分かもしれないね。
・これ根地ルートだから発生したイベントか?というやつ
もう何も仕様を把握していない(私はこの言葉を盾に、どんな世間知らずな発言もしていいと思っている、そんな状態は、ひとつも良くないのにも関わらず)のですが、根地に近づくたびに根地に話しかけられるイベントが増えていった気がしますね。
特に夏合宿のお風呂の場面なんか、あれは根地だからギリギリ非エッチ非バレが成立したんじゃないかと思うんですが他人間でもあるんでしょうか。根地はまあともかくとして、世長以外の全員が恐ろしいな、あのシチュエーション…。エッチもバレ危険性も……。
本当に無自覚に希佐を同性として扱ってるのを感じる。いいですね。夏合宿って、良い
感想終わり
初めてこういう恋愛シミュレーションゲームやったなあって話をしようとしてましたが省きます。
初めてゲームでそういう攻略をしたのが根地黒門だった。そういう人生となった よろしくお願いします これだけ
初見で舞台一通りみたりなどでなんだかんだ印象残ったの世長だったので、次は世長と希佐が恋の道を歩むことになるだろうと考えてます。
とはいえ次どうするかはかなり悩みどころではあるな…。根地ルートの最終公演までの流れがああだったのもあり、恋を捨てて臨む最終公演を見たいと思う気持ちもあり、加斎中がめちゃくちゃ気になっているため加斎中を攻略できるのかどうかもあり、ふつうに他クォーツ生とどうなるかを見たい気持ちもある。いろいろあるな。いろいろありゲームだ。
余談1
文書いてたらApple製品特有のバグがおもしろいことになった。私は別に希佐に自身を投影しているわけありませんがパソコンさんはそうではない模様。
余談2
本当に全然関係ない話
これの文をだいたい書いたあと舞台・魔法使いの約束の全景映像配信があったのでこの機会に観ました。
私はひとつの自我で様々な作品を見るので、ミュージカルってこんな感じか…と思うとともにジャックジャンヌのことをかなり“了解”した。
ミュージカル ジャックジャンヌの言い方だと歌劇か。歌劇いいですね。
この前読んだ小説でもふいに学生演劇の話題が出てたのでそういう時期かもしれない。「TAS 特別師弟捜査員」のことですがこれもおもしろい。
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