「ショートカットのこゝろ」2
テーマ
ある日「すき」という単語が日本から消えた。髪を短く切った彼女、結婚記念日を迎えた夫婦、毎日一緒にいる愛犬、推しのアイドル、集めている漫画作品、片思い中のクラスメイト。「すき」以外で気持ちを表すには…?
シナリオ案
1話はこちらです。
◯カナミの部屋(玄関)
ドキドキを抑えようとするカナミ。
(カナミ:ナレーション)あれはなんだったの…?!
*
ツムグ「私はとても@@@@@」
ツムグの口元アップ。
*
カナミ:ナレーション
確かに聞こえた。でも、理解できなかった。なにか別の国の言葉を話しているような。
カナミ「でもたぶん日本語…」
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※カナミとトシキのやりとり?
(割愛します)
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◯ツムグの真実告白シーン
※一部割愛
ツムグ「この国から「すき」って言葉が消えたとき、私は@@@@@だったんです」
ツムグ「最初は気のせいかと思いました。会話をしていても、相手が単純に聞き逃したのかなとか。でも、そんなことがずっと続いて、おかしいと思いました」
カナミ「…」
ツムグ「『すき』って言葉だけがきれいにわからないなんておかしいと。でも、カナミさんのショートカットを褒めたとき、確信しました」
*
1の最後のシーン。カナミの「…?!」の顔。
*
ツムグ「みんな、わからないんだ、と」
カナミ「『すき』って、どういう意味ですか?」
ツムグ「それは一概には言えません。『すき』というのはいろんな状況やいろんな感情が入り混じっていますから」
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◯カナミとトシキ、別れ話シーン
※一部割愛
トシキ「俺も、もっとカナミに言わなきゃいけないことがあった気がするんだ。優しいとか、一緒にいて楽しいとか、そういうことじゃなくて」
カナミ「それって…」
トシキ「もっと単純なことなんだ!でも、わかんないんだ…」
(カナミ:ナレーション)「すき」ってこと…?
夏目漱石のように、本当に言いたいことを隠したまま伝えることはかなわなかった。
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◯カナミ、ツムグへの告白シーン
※一部割愛
カナミ「じゃあ、私の『すき』は…?」
ツムグ「それは…」
ツムグ「たぶん、私と同じです」
心臓が跳ね上がるカナミ。
心臓の音?
カナミ「す」
ツムグとのいろんなシーンが走馬灯のように?
カナミ「き」
告白するとかされたときの、ぶわっていう感覚を入れたい。
カナミ「すき…!」
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◯店
2つの服をカナミの前に出すヨーコ。
ヨーコ「ねえ、こっちとこっち、どっちがいいかなぁ」
カナミ「うーん…こっちの柄がすきかなぁ」
ヨーコ「え?こっちの柄がなに?」
カナミ「あ、ううん。こっちの柄がかわいいと思う」
ヨーコ「だよねえ。私もそう思った!」
服をあてて鏡を見るヨーコ。
カナミ:ナレーション
今もこの世界に「すき」という言葉はない。
ツムグさんと私だけの秘密の言葉になったのだ。
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◯道
カナミ「ツムグさん」
ツムグ「なに?」
カナミ、身を乗り出してツムグの耳に手をあてる。
カナミ(小声で)「すき」
<完>
ひとことふたことみこと(ネタバレ含む)
かけ足で書いたので、一部割愛しました。
まず、1話の回収ですが
・ツムグ→なにか特殊な香り?カナミ、それに反応?⇒未回収
・カナミ「え?ほ、本当ですか?初めて言われました…」
ツムグ「はい。私はとても@@@@@」
@のところは騒音でかき消される。
→@はなんと言った?⇒「すきですよ」
です。そして、2話の?はというと
・@はなに?
→ex.交通事故に遭って意識がなかった
・カナミが「すき」を思い出していく?
言葉としては理解できないけど、感覚的に?
・1話で出てきた、カナミはトシキのどこがよくて付き合っているのかなど、この2人を少し掘り下げたシーンを入れる?
・ツムグはあくまでもカナミなどと同じ現代の普通の人。あることがきっかけで「すき」を知ったまま生きている。
という設定で書きました。
物語を完結させるのってとっても大変!
書くことに意味があると思って。
このような機会をいただきありがとうございます。
校正・校閲のことや日常のことなど。仕事にも生かせるよう頑張りますのでサポートよろしくお願いいたします!!!