子会社再編スキーム

社内で不採算会社の今後の会議があったので、まとめを備忘で載せておきます。


【合併】〇
会計: 適格合併なら簿価引継ぎ(PL影響なし)
税務: 子会社が100%子会社なので、繰越欠損金を親会社に引継ぎ可
注意: 親会社出資比率が60%なので事前に少数株式を時価で取得して株主構成を整理してから合併すべき。        


【解散・清算】△
会計: 解散決議で親会社単体で減損計上(連結影響なし)_但し税務は損金にならない 。
親会社は、子会社に対する貸付金を債権放棄(子会社は特益計上、連結消去)
税務: 税務上は寄附金に該当するが、完全支配関係がある法人間での寄附は、親会社においては全額損金不算入とされ、子会社においては全額益金不算入。
・親の資本金の減少として処理(損金にならない)
・親は子会社の繰越欠損金を引き継ぎ(完全支配関係がある場合のみ)
 ←前提として少数株主の整理は必須(完全支配関係の構築)
https://www.shinnihon.or.jp/corporate-accounting/ota-tatsuya-point-of-view/2015-08-03.html


【事業譲渡】 △ メデァアを切り出して他社(他人)に譲渡(その後は清算)
会計: 譲渡損益は子の特別利益(連結上も同じ)
税務: 清算ならば、清算税務と同様。


【第三者割当増資】 〇他社スポンサーへ株式譲渡。
会計: 資本金の増加(1億円未満に注意)
税務: 特になし。

【クラウドファンディング】 ◎ グループから外すため。(事前に)親の持ち分を他社に売却が必須。
会計: 資本金の増加(年間1億円未満の募集であり、かつ投資者一人当たりの投資金額が50万円以下)
税務: 募集側にはなし。投資側は配当分は一時所得。 親は、SW資産の損と受贈益が相殺され損金がとれない。
注意: ファンディーノの場合、イニシャルとランニング費用が高額。開示はそれほど手間ない。
初期費用は助成金を活用すれば低減可能。
https://www.zeiri4.com/c_2/h_841/#hl1
https://www.crowdport.jp/news/4498/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?