第12回珍來
オープニングトーク どテ珍 福来
狸札 どテ珍
ねぎまの殿様 福来
仲入り
三方一両損 どテ珍
品川心中 あんみつ
仲入り
あっしは猫でい(自作) どテ珍
火焔太鼓 福来
本日は、第12回珍來にご来場いただき誠に有難うございます。演者一同、心より御礼申し上げます。また、色々と段取りが悪くお客様でしたのにフォローして下さったとげ蔵さん、この場をお借りしてお詫びと御礼を申し上げます。言い訳ですが、ちょっと体験した事のないご来場者数でした…もっと立ち回りを考えないと駄目です。これからの課題とさせて下さいませ。
どテ珍さんは「狸札」「三方一両損」「あっしは猫でい」三席やるだけだってしんどいのに、しかも自作ネタ下ろしして、どれもまー、大ウケ。頭ん中どうなってんのか。悔しいからマクラで弄りましたが。特に最後の「あっしは猫でい」は、ターゲットを広げたなあって感じ。私の去年作った「猫かん」に刺激されたとの事で嬉しい限りです。「三方一両損」でちょい時間オーバーしたのはご愛嬌。星座と血液型ネタは面白すぎてずるい!
本日のマドンナ、あんみつさんは去年の池田でもかけられた「品川心中」池田の時にも思いましたが、あんみつさんがこの噺を考えて考えて咀嚼して腹に入れてるからか、客席で聴いてるとまるで「品川心中」があんみつさん自身の物語であるかのような没入感。勿論、稽古量に裏付けされたテンポの良さも聴きやすい口調も見事。ううん、悔しい。ファイナリストは伊達ではない。
で、私。一席目の「ねぎまの殿様」は、本当は発表会前なので引け目はあったのですが、もう暖かくなってしまったので発表会後だと来冬まで一切かける機会がなく、そのままお蔵入りしてしまいそうでしたので先に定着させていただきました。所謂、目黒のさんまと同じ系統の地噺なのですが、地噺ってやってみると難しい…でも、マクラと同じで自分の言葉で語るから、その間はお客様と目線を合わせながら進められるのが楽しかったです。
二席目は「火焔太鼓」個人的に大変思い入れが強い噺なのですが、少なくともコロナ禍では一回もかけてないので、三年ぐらい放置してしまいほぼ再構築のような稽古でした。覚えたての頃は無我夢中で演ってましたが、放置してる間、色んな根多を仕入れた経験を踏まえてやってみると、改めて凄く変わった噺だと思いました。でもやっぱ好きだー。今回やってみて新しい課題も見えたし、いま暫く拘ってみたいと思います。
次回は夏開催となります。引き続きどうぞ宜しくお願い申し上げます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?