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落語・小料理やきもち 田辺いちかの会

太閤記〜間違いの婚礼 いちか
火消しと男爵 いちか
大岡政談〜黒雲お辰 いちか

(敬称略)

先日、亀有での艶っぽナイトが楽しかったので、数年ぶりに落語・小料理やきもちさんの公演に伺う事に。

ここは女将手作りの小料理と落語(あるいは講談)がセットになってる会で、毎週火曜日の夜に開催されてます。お店が出来立ての頃はよく通ってました。その時の事は前のブログで書いたもののブログごと消失してしまいましたが(笑)、うろ覚えだと松之丞時代の伯山先生とか(中村仲蔵でした)、馬石師匠(店内を暗闇にし蝋燭を立てて怪談)とか、玉の輔師匠(女将と仲良し)とかの会に行ったり、会じゃない時に呑んだくれてたら私服姿の小遊三師匠がフラっと現れて凍りついたり、貸席もやってるのでアマチュア落語の会を開催したりしてました。数年前に職場が移転してからは暫く足が遠のいてしまい…でも、内装もそれ程変わってはおらず、懐かしくなりました。

上が前菜、右からふきと切り干しの煮物、わらびのおひたし、酒粕と白味噌のポテトサラダ
下が地魚のお刺身(天然かんぱち、めだい、いさき、おじさん、うめいろ、めじな)
林家の煮込み
たけのこ御飯、若竹汁

普段ジャンクなものを食べてるので旨いの旨くないのって(旨い)特に刺身を摘みながら日本酒を呑むと本当に幸せを感じます。林家の煮込みは甘さの中にピリッとした辛さも混じって美味。この間にいちかさんの高座があり、終演後のたけのこ御飯に春の季節を感じました。写真の通り、見た目も非常に拘ってます。

一席目の「間違いの婚礼」は豊臣秀吉が木下藤吉郎だった頃、上司の娘、八重の婚礼を破談させる為に婚礼相手と交渉する話。いくら破談させる為とは言えひっでぇ言い草が楽しい。二席目の「火消しと男爵」は新作講談。戦前、ロサンゼルス五輪で金メダルを取り、バロン(男爵)西と呼ばれた西竹一さんと、日本橋白木屋火災に立ち会った火消しの物語。白木屋の火災は知ってたのですが、バロン西の名前は存じ上げず…こう言う発見は講談の楽しみの一つです。五輪シーンの言い立てが心地よく、硫黄島のシーンに涙。三席目の「黒雲お辰」は粋な女泥棒の人助けの話。スリとか賄賂とか打ち首とか物騒なワードが飛び交う割には、登場人物全員いい人すぎてほっこりしました。

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