浅草演芸ホール 5月上席(落語鑑賞覚書)
(途中入場)
昼の部
漫才 ロケット団
偉人たちの春 三平
天狗裁き さん喬
浮世節 橘之助
明るい選挙 木久扇
夜の部
初天神 さく平
高砂や 小辰
MCタッパ わさび
漫才 ホンキートンク
長短 文菊
ぐつぐつ 小ゑん
粋曲 小菊
加賀の千代 一之輔
鯛 はん治
奇術 アサダ二世
粗忽の使者 市馬
中入り
堪忍袋 喬之助
家見舞 扇遊
漫才 風藤松原
町内の若い衆 雲助
紙切り 正楽
時そば 喬太郎
(敬称略)
昨日は有給休暇を取って、活ハウスでランチを食べた後、浅草演芸ホールに。ゴールデンウィーク特別興行ですし、入れ替えアリだと思って夜の部開場のちょっと前に時間を合わせて到着。が、入れ替えナシだったのでそのまま入る。お陰で前方2列目(1列目は使用不可でしたので、実質最前列)を確保してウキウキ。2階席も開いて、マスクを除けば、久しぶりにコロナ前の普通の寄席の趣きにウキウキ。何人もの出演者さんが「今日のお客さんは良く笑ってる」と言うくらい笑いの多い日。
三平師匠は笑点共演者や昔の師匠達の漫談。木久扇師匠は椅子席で登場。マクラはずーっと芸協の昇太会長の悪口と骨折と主にお金の話(笑)木久扇師匠の師匠にあたる林家彦六師匠の友人、九代目桂文治師匠は「ケチの文治」と呼ばれていたそうですが、そのイズムを継承する見事なしわいやぶりでした。
夜の部、小辰さんの高砂や、生で聴くのは二度目ですが「ハイハイハイ〜♪」の掛け声で笑ってしまう。小ゑん師匠はこの時期には珍しい(とは言え昨日のような寒い雨の日にぴったりの)ぐつぐつ。前列に座ってた子供も大喜び。一之輔師匠の加賀千代、隠居さんが前のめりで楽しい。市馬会長の粗忽の使者は、八っつぁんがお屋敷の出来事を回顧する所からの出たしでコンパクトに。これは参考になるなあ。「留太夫殿…留太夫殿!…留っk「ウェーイ」のテンポも大好き。扇遊師匠の家見舞は初めてかも。これも好きな噺の一つなので得した気分。雲助師匠の町内の若い衆はガッチガチの鉄板。
喬太郎師匠は時そば。初日が親子酒のようですので2日続けてベーシックな根多。出演者が多いので持ち時間が少ないからか、ゴールデンウィークで寄席初めてのお客さんが少ないからか。でもこう言う根多でもトリとして成立するのは技量の高さだなあ。一人目が蕎麦を食べるシーンでは中手が入るくらい見事でしたが、それより気になったのがお金を払う途中で時を訊ねる瞬間の目線の置き方。あー、これは堪らない。これは堪らないよ。
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