モヤモヤする
夜の木、という本をご存じですか?
すべて手刷りのシルクスクリーンで、手で製本してるインドの本。
まぁ、すばらしく、美しい。
いつ開いてもインクの匂いのする本です。
増刷するたびに表紙が変わるというのも、コレクター魂をかき立てる。笑
私は集めませんけど。笑 一冊で充分。
私は「本は財産」と言われて育ってきたので、本を買うことになんら躊躇はしないのですが、私の買う本はほとんど「画集」や「写真集」です。
字を読むのも嫌いではないのですが…パラパラと眺められる本が好きなのです。
その中でもこの夜の木は異彩を放っています、財産というか、芸術です。
先日、この本屋さんの主宰が日本に来てる(展覧会が京都である)のでトークショーがありました、行きました。
とても素晴らしい人で、まぁ英語を通訳して聞いてるのであれなんですけど、でも、ええ人やなぁというのはわかります。
あと三人日本の人(ここから本を出した人たち)がいて、四人でお話してました。
「日本人と仕事をしてみてどうですか?」
「締め切りを守るよね〜」
それだけ?笑
しかし、なんか、三人(特にここから本を出したというふたり)の日本人の身内乗りが私をモヤモヤさせました…笑
やたらと自分たちの本を「良い本」「良い本」言い過ぎ。
これを東京弁?で話すので、なんかムカムカするんです、余計に。笑
私、普段そんなに大阪のおばちゃんやって意識はしないのですが、この時ばかりは「ああ、私、大阪のおばちゃんなんやな」と思いました。
それでね、片方はインドの台所をテーマにした本、もう片方はインドの芸術村の写真集みたいなので。
で、この芸術村の人達は識字率が低い、と。自分の作品にサインを書く、くらいしか字を書けないと。それにショックを受けた、けど、ギータ(インドの本屋の人)が「この人達が字を知らないのと、芸術に優れてるのとはなんの関係もない」って言われて、そうだなと思ったと、気付いて良かったと。
ええ〜〜〜今?今更?そんなの当たり前かと思ってた。芸術を生み出すのに字が読めるとか書けるとか、ましてや頭がいいとか悪いとか、関係ないよね、最初から。いや、遅いけど、ほんと、気付いてもらえて良かった。それをさもすごいことのように喋るって…逆にすごいな、と。
あとは、この本をインドの言葉で出版したいと。この芸術村でも若い人たちはどんどん都会に出て行って芸術を継がないので、資料のためにもそうしたい、と。
え。おこがましくないですか?
そんなもん、若者は都会に出たいよ、どこでも一緒でしょ?
それを外国から来て「こんなにええもんないで、もっと目をむけよ」とね、言われる訳じゃないですか?私がインドの若者なら「うざい」と思うと思います。笑 ちらっと来て、パシャパシャ写真撮って、ずっとここに居ないくせに未来に責任なんか取らないくせに、自分の価値観押しつけるて…。
なんだか、ギータ以外の人達の本人達も気付いていない上から目線にお腹いっぱいにモヤモヤした私でした。笑
その分、ギータのええ人っぷりが際立ちました。
ギータ、日本にはもっともっと、ええ人居るから、その人達と本を作ってくださいね。
とまぁ、きっと私の心が歪んでるので、こんな風に感じたのだと思います。他のみなさまは熱心に聞いてたし、特に「?」もなさそうな感じでした。
なので、誰も見てないここでつぶやいておきます。
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