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タイの姉妹

その日は着付けの仕事、めちゃ忙しく暑い日だったけどもう頭から湯気出るくらいに働いてやっと帰れる!これはもうあそこのお菓子(和菓子)好きなだけ買ってスタバでアイスコーヒー飲んでから帰ろ!と楽しみに坂を下ってました…と、忘れ物に気付き、戻る。笑

いやいや、大丈夫、さ!スタバ!とまた坂を下ろうとすると…

「すみません…清水寺に行きたいです」と日本語で話しかけられる。
「ここで合ってますか?」
「うーん合ってるんですけど…」
マダム、何故か日本語を話せるけど、結構なお年ではないかな?すでに息が上がってる。これまで迷ってたんだろうな…
「フォローミー!」
清水寺までお送りする事に。
しかし結構遠かった!笑
20分位かかったかな?
坂ばかりだし、マダムちょっと足元おぼつかないので途中、手を繋いで。笑
歩きながら話を聞くと、妹さんと一緒にタイからいらしたそうで。妹さんは日本語全くダメみたいで時々英語ではなしかけてくれました。

「タイに来た事ありますか?」
「ないです」
「もし来ることがあったら今はやめた方がいいです」
「そうなんですか?」

「はい、死にます」

あはは。暑いってことかな。笑

やっと清水寺の入口に着いたのですが、もうすでに5時前。
「あそこが清水寺なんですけど、もうすぐ閉まるかもしれません」
「これはどこですか?」
と、パンフレットの写真を。
清水の舞台か…まだだいぶあるな。
「もうちょっと上ですね…ここ、ここからちょっと見えます」
「…ここまでありがとう。もう、やめておきます」
そうだよね、もう疲れたよね…
「一緒に写真を撮りましょう」と妹さんと三人で遠い清水の舞台を入れて記念写真を。

清水の舞台を見られなくて残念だったけど、これからもっといい思い出作って帰ってくださいね。



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