俳句ポスト──枇杷の花
人選
枇杷の花淋しき殻を出て淋し
福良ちどり
おお〜二句入ってますよ。
まず、ひとつめ。
枇杷の花ってやっぱり地味で淋しいイメージですよね。香りはいいらしいですが。
伊佐坂家の磯野家寄りに枇杷の花
福良ちどり
ふたつめ。これ、好き。笑
磯野家の隣が伊佐坂さんの家だったんですね、あんまりちゃんとみてない。「磯野家寄り」がいいですよね。笑
少年は死後も少年枇杷の花
亀田荒太
荒太さんも二句ですね。まずひとつめ。
季語は動きそうですが枇杷の花と合わせることによってこの少年の姿が浮かびますね。
そのあたり温度が違う枇杷の花
亀田荒太
ふたつめ。
これも季語が動きそうですが笑、枇杷の花だと温度は高いのか、低いのか…香りはいいらしいので、私はちょっと上がるイメージですね。
賛美歌の練習サボる枇杷の花
真宮マミ
あはは、なんかサボったりしてやましいイメージもあるのかなぁ、枇杷の花。笑
でもこんな人ほど困った時には神様にお願いしてそう。笑
ほのぼのします。
隠れ吸う旨さ疚しさびわの花
豆闌
ああ〜なんかこう隠れて吸ってる感じがしますね、枇杷の花。笑
読めましたか「やましさ」ですって。笑
読めませんでした。笑
表札のボンドの固し枇杷の花
ももたもも
これは…引っ越しかな?
表札取ろうとしたらボンド固くて取れない感じかなぁ。
枇杷の花は置いていくのですね。
送られて求婚されて枇杷の花
江口小春
そういえば、実家の隣にあったんですよ、枇杷。花は見た記憶はなかったけど。あとはノーコメント。笑
しかし、枇杷の花と取り合わせることで、この夫婦は堅実でしっかりしててでも甘い香りもあるええ夫婦になりそうですね、派手さはないけど。
いいなぁそんなの。笑
化粧とは無縁の暮らし枇杷の花
深草あやめ
そうですよね、やっぱり、地味なイメージですよね、だけどこの人、香水だけはしっかり付けてたりして、案外女を忘れてなさそうです。笑
エロい。→勝手な妄想中。笑
並選
枇杷の花跡取り途絶えたたむ店
パッキンマン
これはちょっと添削してみていいですか?「跡取りの絶えた老舗や枇杷の花」いかがでしょう。「店」を具体的に老舗と。跡取りが絶えたらたたむのだろうと想像出来るのでその分省略して。
枇杷の花良妻賢母の鏡かな
江久保亜月
今回から添削します。笑 まず、中八です。笑 枇杷の花と良妻賢母はいわゆる近すぎる感じがします。さらに「鏡」とまで。笑 ここは裏切った方がいいような気がします。「枇杷の花良妻賢母とはいかず」とか。まずは「中八」のリズムは捨てましょう。
以上です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?