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笑いの力

職業に貴賎はないと言いますが。
もちろん、ないですよ。
ないんですけど、超個人的に寿司職人は尊敬します。
美味しいから、お寿司。笑
とにかく美味しいもの作れる人はみんな尊敬します。
その次が「人を笑わせる職業」の人です。
人を泣かせるのはハッキリ言って簡単なんですよ。
私でも泣かせられます。
自慢でもなんでもなくて、私が歌うと時々泣かれます。
最初は「そんなつもりでは…」と悪い事したみたいになって私も哀しくなっていたのですが、今はもう気にしててもあれなんで「なんかこう、たまたまシンクロしたんやな」「私のせいじゃなくて、楽曲の力」と思って気にしないことにしてますが。

なのでね、人を笑顔にするって本当にすごいなと思います。

まぁ今だと落語に触れる機会が多いのですがいわゆる人情噺が嫌いなんです。あんなん笑わせられへん下手くそがやるもんや、と思ってます。ええ、偏見です。笑 彩りとしてね、要るとは思います。あと、下手くそ救済の道としても。そして、やはり長年、ニーズがあるから残ってきてるんでしょうし。好きな人は好きやからなぁ人情噺。

私はいつも上質の笑いを取り入れてるので笑、ちょっとわからなくなっていたのですが、前に初めて入院した時にしみじみ感じました。笑いの力。

一応、ポータブルプレーヤーにはたまさまのCD入ってるんです。入ってるんですけど、あまり聴かない。というかほとんど聴かない。あまり聴くと飽きるし、覚えてしまうので。いつもランダム再生してるから「長崎さわぎ」が聞こえるとスキップしてます。笑 で、もちろん持って行ってました、音楽は必需品なので。

私、全身麻酔も初めてで…ものすごく気分が悪くなったんです。ずっと吐き気がして。で、麻酔から覚めてるか覚めてないかもわかんないし、気分は悪いし、しかも腕はだらりとしてて、いや、分かってるけど、わかってるけど「このままやったらどうしよう」って不安になる中、点滴の刺さってる右手でポータブルプレーヤーを再生しました。

長崎さわぎが流れてきて、いつも聴いてる声がなんか面白いこと言うてくれてるだけで

ものすごく安心しました。

なるほど、こういう力があるんやなぁ、すごいなぁと思いました。
わかってたつもりでしたが、人間って自分が痛い目に遭わないとわかんないじゃないですか?もう、わかりました。笑

あとね、昔、夢をみたことがあって。
法善寺の落語会観に行ってたら急に「落語やって」って言われて。
私、夢とかわかるんですよ、なのであまりに辛かったり、怖かったりすると「これ夢やな」って目覚めることが出来るんですけど、この時ばかりは焦りすぎて目覚めるのを忘れてたくらいに、困ったし、絶対に出来へん!と思いました。好きだけど一度も自分でやりたいと思った事ない(し、これからも絶対に思わない)のはこの感じです。

人を笑わせるのは本当に難しいと、何故か身に染みてわかってるので。


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