あるバイト日記10
10……ツーカーとまではいかねども
今日もご機嫌さんと一緒です。二回目。
いつものように、まずはホールの食器類にかかっているカバーを外して回ります。カバー(というか布)は薄い方と重い方の二種類あり、まだどこにどれを掛けていいのかわからないのですが…これまでは。
今日、カバーを外していくと「?」と思いました。「あれ?いつもと違う」と。なんていうのか「ここにこうやって掛けてるのはこれをカバーするため」とか、「これはここでこの感じでヨシ」とか、なんかこう、カバー掛けた人の明らかな「意志」を感じたんです。他にも保温器のコンセントがわかりやすく並べてあったりとか。
これまではそんなこと全くなく、ただぼんやり掛かってたので、私もぼんやりと外してたんですけど、今日は全然違う!なんだこれ?と思いました。カバー掛けるというなんの工夫も要らなさそうな作業でもちゃんと「仕事」になってる、と。
で、カバーを外し終わって帰って来るとズラッと各種ボールが並べられてました。今まではそんなことなく初めての事だったのですが、それを見て「ああ、これ全部氷を入れてホールに出す分のボールやな」とわかったので、とっとと氷をいれて私の準備出来るものは準備してホールに出しました。
なるほど、ああやって氷関係、まとめると早い!と勉強になりました。
もちろんボールを並べたのはご機嫌さんでしょう。確認しなくてもわかりました。けど、ホールのカバーを昨日掛けて帰ったのがご機嫌さんなのか、どうしても確認したくて聞いてみました。
「あの、昨日、ホールのカバー掛けて、帰ったのってご機嫌さんですか?」
「そう!こうしたらええんちゃうかなと思って!わかってくれた?」
「わかりました!なんというか…意志を感じました!」
「そんなんわかってくれるの小春ちゃんだけや!」
え?まだ入って二週間。しかも一緒に仕事したの二回目なのに。笑
ちょっと言い過ぎでは?笑
「私、ご機嫌さんと一緒だと一番「仕事してる」って感じがします」
「私も!ツーカーって感じがする!」
いや、二回目!多く見積もっても十時間しか一緒に働いてない!笑
ツーカーってほど、私は仕事を知らないし。笑
でも私の知ってる仕事の範疇だけだと質問も確認もあまりしなくて済んでるので、ツーカーと言えば、ツーカーかもしれません。
でも今月で辞めちゃうんですよね〜ホント残念。
ご機嫌さんと一緒だと楽しいのに。
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